福岡の非紳士的ゴールで騒然 名古屋猛抗議の末、守備放棄してゴール与える これっていいの?
2022年09月04日 04:30
サッカー
荒れる空気の中で両監督が話し合い、長谷部監督は相手に1点を献上することを決断。「選手の勘違いもありフェアプレー精神で対応した」。同24分、キックオフ後に福岡の選手は全く動かず守備を放棄。名古屋のFW永井がゴールを決めた。
ルキアンは試合後も無言だったが、スローインした前嶋は「意図と違って申し訳なかった」と話し、MF前は「どういう状況でボールが出たのか(ルキアンたちが)分かってなかったと思う」とおもんぱかった。
伏線は、前半2分にあった。福岡のGKとDFの頭がぶつかる激しい接触でプレーが止まらず失点を喫した。指揮官は「それが残っていたので自分たちもという思いが出たんだと思う」と選手たちの気持ちも推し量ったが、「それは違うと修正した。1点渡すしかないので選手たちには理解してもらった」と話した。
指示による失点は試合の合計点を予想するスポーツくじに影響する可能性もある。福岡は後半に退場者も出し、2連敗で15位に転落。後味の悪い敗戦となった。
《03年ナビスコ杯・京都vs大分でも》Jリーグでは故意に得点を献上した珍事は過去にもある。03年3月8日のナビスコ杯(現ルヴァン杯)京都―大分戦。1―1で迎えた後半、ピッチ上に倒れた大分の選手がいたため、京都の選手がボールを外に蹴り出した。プレー再開の後半17分、相手に返すべきボールを大分選手が奪い、そのまま勝ち越しゴール。京都の猛抗議後、大分の小林監督の指示で京都MF中払に得点させた。大分は最終的に2―3で敗れた。