鈴鹿・カズ リスタートの15分「本当に皆さんのおかげ」右太腿負傷から復活、112日ぶり実戦で存在感
2022年09月05日 06:00
サッカー
「思ったよりも復帰に時間がかかって、早くピッチに立ちたいなと思っていた。こういう雰囲気でサッカーができることは幸せ」
当初は1カ月ほどで戦列に戻れる予定だった。6月中旬の復帰を目指してリハビリを積み、GOサインが出たところで再発。より症状が重く「ガクッときた」。チームドクターに加え、古巣のJ2横浜FCのドクターにも頼り、懸命に復帰への最短ルートを探った。無事、完治に至り「本当に皆さんのおかげ」と感謝した。現状は10~15分の出場時間に限られてはいるが、3つの“凱旋試合”がカズの心に火を付ける。
14日に故郷・静岡のエコパで、25日には99年から2年間所属した京都のサンガSで、そして10月9日には幾度となく名勝負を繰り広げた国立競技場での試合が待つ。兄・泰年監督は「遠征は本人と相談して」と慎重ながら、カズは「焦る必要はないが、45分やろうと思えばやれる」と手応えも感じている。不死鳥のごとく舞い戻った背番号11。苦難を経て、一段と強くなったレジェンドが、再び未踏の地へ歩み出した。(八木 勇磨)