森保監督、中山の代役「DFに限らず」選出の意向 冨安の復帰にめど立ち他ポジション補充も

2022年11月08日 04:30

サッカー

森保監督、中山の代役「DFに限らず」選出の意向 冨安の復帰にめど立ち他ポジション補充も
成田空港からカタールへ出発する森保監督(撮影・西川 祐介) Photo By スポニチ
 サッカーW杯カタール大会(20日開幕)に出場する日本代表の森保一監督(54)が7日夜、成田空港発の航空機でカタール・ドーハに向けて出発した。W杯開幕まで2週間を切る中、負傷者が続出しており不安の船出となった。指揮官は、右アキレス腱負傷のDF中山雄太(25=ハダースフィールド)に代わる選手を招集することを明言。中山の代役ながら、ポジションはDFに限定しない意向も示した。
 搭乗前、成田空港で取材に応じた森保監督は「楽しみな気持ちもありつつ、気持ちの中は普段と変わらない。W杯に向けて、これまで積み上げてきた最善の準備を、残された時間の中でもやっていく」と努めて冷静に話した。ただ内心は穏やかではないはずだ。

 W杯開幕まで2週間を切った中、負傷者が続出している。メンバー発表翌日の2日の試合で中山が右アキレス腱を負傷しW杯に出場できなくなった。冨安も3日の試合で右太腿付近を痛めて離脱した。5日の試合では谷口が鼻骨を骨折した。

 指揮官は「中山はW杯に出場できないので、次の選手に来てもらうことを考えている。議論を重ねて、中山に代わる選手を決めているところ」と中山に代わる選手を追加招集することを明言した。

 一方、冨安については「W杯開幕までに復帰可能。W杯を断念することなく回復して、いいコンディションで臨めると聞いている。そのまま招集し、リハビリ、回復がうまくいくことを願っている」と初戦ドイツ戦に間に合う見通しを示した。アーセナルとリハビリの方法、日本代表への合流時期を調整しており「全体が集まってトレーニングできる時には来てほしいと話をしている」という。

 現時点で追加招集する選手は1人。ポジションについては「DFに限らず、選出していこうと考えている。いろんなことを想定して、戦うオプションが広がる方向で考えたい」と説明した。左サイドバック(SB)を主戦場とする中山の代役ながら、センターバックと両SBでプレーできる冨安の復帰にめどが立ったこともありDFに限定しない方向だ。中盤とSBをこなす旗手怜央(24=セルティック)や、DF瀬古歩夢(22=グラスホッパー)らが候補とみられるが、他のポジションを補充する可能性もありそうだ。

 目標は過去最高の8強以上。不安の船出となったが、森保監督は「多くのサポーターの皆さん、国民の皆さんと一緒に世界に挑んで、W杯の舞台で勝って、新しい景色を一緒に見たい」と力を込めた。

 ≪過去の出発アラカルト≫☆98年フランス大会 岡田武史監督以下、選手22人が5月27日に成田空港から事前合宿地スイス・ニヨンに出発。ファン約1000人、加茂周前監督も見送りに訪れた。

 ☆06年ドイツ大会 ジーコ監督、選手らが5月26日に成田空港からベースキャンプ地のドイツ・ボンに出発。ファン約300人、報道陣約150人が駆けつけた。

 ☆10年南アフリカ大会 岡田武史監督、選手らが5月26日未明に羽田空港からチャーター機で出発。見送りに来たファンは約50人。バス、電気自動車を乗り継ぎ16時間以上かけて事前合宿地スイス・ザースフェーに到着した。

 ☆14年ブラジル大会 ザッケローニ監督、選手らが5月29日に成田空港から事前合宿地の米国・タンパに出発。ファン約700人が見送った。

 ☆18年ロシア大会 西野朗監督、選手らが6月2日に成田空港から事前合宿地オーストリア・ゼーフェルトに出発。見送りに来たファンは約150人だった。

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