森保監督 続投要請あれば「続けたい」ベルギー1部シントトロイデンの次期監督候補にも浮上

2022年12月08日 05:05

サッカー

森保監督 続投要請あれば「続けたい」ベルギー1部シントトロイデンの次期監督候補にも浮上
帰国し、花束を受け取った森保監督(左)は大勢のファンに向かって感謝の言葉を叫ぶ。右は吉田(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 日本代表の森保一監督(54)が注目される去就について自身の考えを明らかにした。7日にスタッフ、一部選手らとともに成田空港着の航空機で帰国。千葉県成田市内で会見後、テレビ番組に出演し、日本サッカー協会から続投を要請されれば快諾する意向を表明した。またベルギー1部シントトロイデンの次期監督候補に浮上していることが分かった。日本人指導者が欧州1部リーグで監督就任となれば極めて異例のケースとなる。
 森保監督が続投に意欲を示した。カタールでの戦いを終えた指揮官はこの日、帰国し千葉県成田市内で会見を行った後、テレビ朝日系の「報道ステーション」に生出演。「もし仮に協会の方から今後も監督を続けてくれと言われたら、引き受けますか」と問われ、少し考えて「はい。続けたいと思います」と明言。「けど、今は正式な話はいただいてないので(笑い)。監督業はもう少し続けていこうかなと思っています」と続けた。

 6日には続投オファーを受けた場合の対応について「もっと成長したいという思いと、日本サッカーに貢献したいという思いはある。流れに沿っていきたい」と話した。そこから一歩踏み込んだ。

 会見に同席した田嶋幸三会長(65)は次期監督人事について「技術委員会で議論し、その後、会長と数人と技術委員長で議論し、理事会に諮ることになる」と手順を説明し「ここで(名前を)出すことはない」と話した。ただ逆転勝利を収めたドイツ、スペイン戦の積極的な采配への評価は高く、同会長はドーハで「(次期監督の)候補の一人だ」と話していた。

 一方で森保監督は海外でも評価されている。複数の関係者によると、冨安健洋や鎌田大地らを世界トップクラブに送り出した日本人の“登竜門クラブ”シントトロイデンが熱視線を送っており、23~24年シーズンから指揮を託す可能性があるという。

 同クラブは17年11月に日本企業の「DMM」が経営権を獲得。07~17年にFC東京でGMなどを務めた立石敬之氏がCEOに就任した。立石氏と森保監督は旧知の仲。広島監督を退任した17年には、FC東京に招へいする動きもあった。

 過去には藤田俊哉氏や霜田正浩氏ら多くの日本人が欧州クラブでの指揮を目指し、指導者ライセンス問題の壁に阻まれた。欧州で指揮を執るために必要なUEFAプロライセンスとJリーグで必要なS級指導者ライセンスには互換性がなく断念せざるを得なかった。

 だが19年にUEFAコーチングサミットで一定レベルにあるリーグで5年以上の監督経験を有する者、かつ結果を残した監督はUEFAプロライセンスへの書き換えができる方針に変更。語学力テストや書類審査は必要だが、現J1横浜のケビン・マスカット監督が20年にオーストラリア1部メルボルンVからシントトロイデン監督に就任した際は同様の手順で行われた。

 森保監督は広島を5年半指揮。J1リーグで3度の優勝を果たし、W杯でも強豪撃破の実績がある。UEFAプロライセンス発行に大きな障害はない。

 森保監督は「欧州へ勉強に行くことも考えていた」と海外挑戦も示唆していた。すでにアルサド(カタール)やサウジアラビアのクラブなど中東のクラブもオイルマネーを用意しているという。W杯で“神采配”を見せた指揮官の周辺が一気に騒がしくなってきた。

おすすめテーマ

2022年12月08日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム