トルコ地震の被災クラブが今季リーグ戦を離脱 サッカー連盟は降格回避で救済

2023年02月10日 14:00

サッカー

 トルコ南部を震源に6日未明に起きた大地震を受け、被災した同国のサッカー1部のハタイスポルが今季リーグ戦を離脱することが9日に発表された。サッカー連盟などに連絡があり、14位につけている今季リーグ戦の残り試合参加を見送る。
 ハタイスポルは14年W杯ブラジル大会に出場したガーナ代表MFクリスティアン・アツ(31)がアパート倒壊で行方不明となり、がれきの下から救出されたと報じられたが、クラブ側は救出の事実を否定。クラブ幹部1名とともに依然として消息不明になっている。

 同じく南部をホームとする10位のガジアンテプも被災。今後の活動に関して判断は下していないが、トルコ連盟のブユケクシ会長は「ガジアンテプが離脱を決めればリーグ戦は17チームで継続し、2チームの(1部での)権利は保護する」と話し、被災クラブの2部降格は回避させる方針を示した。

 18チームで行われてきたトルコ1部は19~20年シーズンに新型コロナウイルスの影響で下位3チームの降格を見送ってから変則のチーム数で行われ、今季は19チーム制を採用。当初の予定では4チームが降格し、2部から3チームを昇格させて来季から18チーム制に戻す方針だった。今回の地震を受けて2チームが離脱した場合は降格を2チームにとどめて3チームを昇格させ、来季は20チーム制で行う見通しという。
 地震を受けて中断が決まったリーグ戦は3月3日の再開が発表されたが、隣国シリアを合わせた死者が2万人を超える中、困難な運営を強いられることになりそうだ。

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