J1最年長43歳の札幌・小野 プロ26年目のリーグ戦開幕を控え「持っているものをチームのために」

2023年02月15日 06:00

サッカー

J1最年長43歳の札幌・小野 プロ26年目のリーグ戦開幕を控え「持っているものをチームのために」
今シーズンの注目ポイントを話す、北海道コンサドーレ札幌・小野伸二 Photo By 代表撮影
 14日に都内で行われたJリーグ開幕前恒例の「キックオフカンファレンス」に、札幌からはMF小野伸二(43)とミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)が出席した。小野はリーグ30周年の今季、J1最年長選手としてプレーする。Jリーグや年齢についての思いを語り、さらには上位進出を狙う札幌への貢献を誓った。
 Jリーグが始まって6年目の98年に18歳でプロ入りした小野。入団1年目から唯一無二の天才的なプレーでJリーグを盛り上げてきた功労者は「気づけば(今年で)44歳。やっと背番号(44)に追いついた」と笑い、プロ26年目のシーズン開幕を前に「30周年はこれからどうJリーグを盛り上げるかのいい機会。スタジアムに足を運ぶ人が増えるように、自分にできることをやっていきたい」と話した。

 昨季の出場は天皇杯の先発1試合と、リーグ戦途中出場1試合のみ。一時は引退も考えたが「やれることがある」と現役続行を選択した。

 「サッカー界が盛り上がる試合をしながら、札幌が勝つことを僕は信じています」

 常に超攻撃的で、見る者の心を捉えて離さない札幌のサッカー。その姿勢を貫きながら、今季はここ4年続いた2桁順位から脱して、タイトル獲得を最大の目標とする。小野はチームの持つ力を信じながら、「自分が持っているものをチームのためにどれだけ出せるか。それに挑戦したい」と意欲十分だ。

 11日にJ2熊本との練習試合に敗れたチームは、翌12日にグラウンド上でミーティングを実施。締めを託された小野は、自身の経験を踏まえた言葉でチームの方向性を一つにまとめた。いまだピッチ内外で選手の手本であり、精神的な支柱だ。

 小野が最年長なら、ペトロヴィッチ監督は、開幕2戦目に西野朗氏が持つJ1指揮524試合の最多記録に並ぶ。「自分のキャリアに関して語るようになったら、そろそろ引退かなと思う」と笑い飛ばした指揮官。2人の“タクト”が札幌躍進の鍵を握っている。

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