熊田2発!FC東京のパワー型ストライカーがU―20代表を救った、日本逆転発進

2023年03月04日 04:45

サッカー

熊田2発!FC東京のパワー型ストライカーがU―20代表を救った、日本逆転発進
FC東京所属でU-20代表の熊田直紀 Photo By スポニチ
 【U-20アジア杯1次リーグD組   日本2ー1中国 ( 2023年3月3日    タシケント )】 U―20日本代表は3日、同W杯出場権を懸けた同アジア杯1次リーグD組初戦で中国と対戦し、2―1で逆転勝利を収めた。前半6分に先制を許したが、後半21分に途中出場のFW熊田直紀(18=FC東京)が頭で決めて追いつくと、4分後に再び熊田が右足で決めて勝ち越し。4強入りで決まる3大会連続のW杯出場へ白星発進した。次戦は6日にキルギスと対戦する。
 熊田がチームを救った。後半11分にピッチに立つと、同21分に頭で合わせて同点弾。その4分後には利き足とは逆の右足で流し込んだ。「自分の強みはクロスからの得点。サイドからの崩しで自分が点を取るイメージをしていた」。思い描いた形でチームを見事に逆転勝利へと導いた。

 冨樫監督が「初戦はどうしても硬くなる」と予想したように、開始6分に一瞬の隙を突かれて失点。その後も相手の堅い守備をなかなか崩せなかった。そんな嫌なムードを払拭したのが、FC東京期待の点取り屋だった。強じんなフィジカルが武器で好きなトレーニングは筋トレと公言する18歳。朝一番と寝る前にプロテインを欠かさずに飲み、練習前、練習後には必ずストレッチを行うなど意識も高い。今季トップ昇格を果たし今後の活躍が期待される若き逸材だ。

 1次リーグは各組上位2チームが準々決勝に進出し、4強以上でW杯(5月20日開幕、インドネシア)出場が決定する。試合終了間際には主将の松木がPKを失敗したが、何とか勝ち切って白星スタート。殊勲の熊田は「(1次リーグ)3試合を通してタフな戦いが続く。次もしっかり勝って、(3戦目の)サウジアラビア戦につなげられるように」と先を見据えた。

 ◇熊田 直紀(くまた・なおき)2004年(平16)8月2日生まれ、福島県出身の18歳。福島県郡山市の緑ケ丘サッカースポーツ少年団で本格的にサッカーを始め、中学校進学時にFC東京U―15むさしに加入。U―18在籍中の22年2月に2種登録選手としてトップ登録され、同4月13日のルヴァン杯湘南戦でトップデビュー。今季からトップ昇格が正式に決まった。日本代表はU―15世代から選出。1メートル83、74キロ。利き足は左。

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