J2首位の町田が初の6連勝へ　黒田監督「歴史を変える一歩」、FW平河「首位で満足するのは違う」

2023年04月02日 04:40

サッカー

J2首位の町田が初の6連勝へ　黒田監督「歴史を変える一歩」、FW平河「首位で満足するのは違う」 — クラブ初の6連勝をかけた藤枝戦へ向け練習するJ2町田FW平河悠 Photo By スポニチ

　J2第6節終了時で首位の町田は2日、ホームで同8位の藤枝と対戦する。開幕から負けなしの5勝1分けで、16年3～4月にマークしたJ2でのクラブ記録に並ぶ5連勝中。高校サッカーの強豪、青森山田の指導者から転身した黒田剛監督は「6勝目は町田の歴史を変える一歩になる」と意気込んだ。

　「勢いでいく6連勝ではない。相手も対策して、常に町田を止めようという動きが出てくる。そこを認識し、もう一つ先の戦いをしていく」。常勝軍団を長く率いた黒田監督だからこそ、勝てている時期の考え方を誰よりも熟知している。

　町田は16年、序盤の連勝で一時首位に立ったものの、徐々に失速して7位。最終15位に沈んだ昨季も、第7節時点では2位で現在と同じ勝ち点16だった。「町田はいつも最初はいいけど、後からダメになると言われる。そうなるのには原因がある」。指揮官は16年に在籍したベテラン選手や現スタッフに聞き取りを行い、当時の失速の原因を調査。同じ落とし穴にはまるリスクを徹底的に排除する構えを見せた。

　昨季の苦い経験は、選手の心にも刻まれている。今季全試合に先発中の大卒新人FW平河悠は、昨季は特別指定選手として開幕から出場を続け、4月に大学チームでの活動に軸足を移した。「終盤に町田に戻ったときは状況が良くなくて、勝つ感覚が分からなくなっていた」。下り坂の時期を経験しなかった分、戸惑いも大きかった。だからこそ「1位だからうまくいっている、満足するというのは違う。常に上を目指して、勝ち点3を取り続けることが大事」と表情を引き締めた。