森保ジャパン ドイツと“再戦”の可能性 9月海外遠征で「ドーハの奇跡」以来
2023年05月16日 04:35
サッカー
マッチメークを担当する日本協会の反町康治技術委員長も「森保監督からランク上位のチームを要望されている。強い相手と対戦することで成果と課題が生まれると考えている。努力したい」とFIFAランキング上位の強豪国との対戦を常々希望。14位のドイツと20位の日本の思惑が一致した格好だ。
ハンジ・フリック監督がW杯後も指揮を執るドイツ代表は、MFニャブリらBミュンヘン勢も健在。ボールを大事にする戦術は変わらず、さらに3試合5失点をしたW杯の反省を生かし、ボール奪取能力や危機察知能力に優れたMFエムレ・ジャン(ドルトムント)をボランチ起用するなど守備の改善にも着手している。
第2次森保ジャパンは、サイドバックが内側のポジションを取る攻撃的なインナーラップ戦術を採用。1試合平均でボール支配率35%だったW杯カタール大会からの積み上げを図ることができる。また完全アウェーの雰囲気で行われる一戦は大きな価値がある。
何よりも26年W杯北中米大会でベスト8以上を目指す上で、カタール大会での勝利がフロックと言われないための結果が必要。両国のプライドを懸けた、熱い火花が飛び散る戦いになるのは間違いない。
▽カタールW杯のドイツ戦(22年11月23日、ハリファ国際) FIFAランク24位の日本は1次リーグ初戦で同11位のドイツと対戦。前半33分にギュンドアンのPKで先制点を奪われた。日本は後半3バックにして攻撃的な選手を投入。後半30分に堂安が同点弾。同38分に浅野が決勝弾を決めて2―1で勝利。W杯で優勝国から勝ち点を奪うのも、逆転勝利するのも日本サッカー史上初だった。