なでしこジャパン 練習試合でPK強化 あの悔しさを繰り返すな 上位進出へ避けて通れない

2023年07月06日 05:20

サッカー

なでしこジャパン 練習試合でPK強化 あの悔しさを繰り返すな 上位進出へ避けて通れない
<練習試合 なでしこジャパン・オルカ鴨川>練習試合の3本目、PK戦で勝利し、喜びを分かち合うなでしこジャパンのメンバーたち(撮影・木村 揚輔)   Photo By スポニチ
 女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(20日開幕)に臨むサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は5日、千葉市内で国内合宿9日目を迎え、オルカ鴨川(なでしこリーグ1部)との練習試合を40分×3本で行った。同合宿では初の実戦で、1本を終えるたびにPK戦を実施。22年アジア杯の準決勝では中国を相手にPK戦で涙をのんでおり、大舞台を見据えて強化を図った。
 W杯開幕まで約2週間。刻々と大一番が迫る中、国内合宿も“本番モード”だ。練習試合の40分×3本で1本を終えるごとに、決勝トーナメント勝ち上がりの鍵を握るPK戦を実施。DF熊谷は「対戦相手があってPK戦をするのと、自分たちだけでやるのでは緊張感も違う」と一定の手応えを口にした。

 延長戦を含めて120分の激闘を終えた後という本番の状況とは全く同じではないが、選手たちの心構えも「プレー後の疲労」という状態も、できるだけ本大会に近づけた。蹴る選手以外は肩を組んで待ち、シュートを打った後は全員でハイタッチをして迎える。1本目と2本目は全員成功。3本目は1人が外した以外は、しっかりとゴールネットを揺らした。

 昨年1月から2月のアジア杯では、準決勝の中国戦でPK戦までもつれ込んで3―4で敗れた。男子も昨年のW杯カタール大会決勝トーナメント1回戦でクロアチアにPK戦で敗北。日本協会は昨年末に「親善試合でPK戦実施プラン」を明かすなど、上位進出には避けて通れないPK対策を打ち出した。

 中盤で大黒柱のMF長谷川も「なかなか蹴る機会がないので、試合が終わった後に蹴ることができて良かった」と歓迎。世界一奪還に向けて、死角をつぶしていく。

 ▽なでしこジャパンのPK戦 過去のAマッチでPK戦は5試合あり通算3勝2敗。W杯では11年ドイツ大会決勝の米国戦のみ。後攻の日本はGK海堀が2本セーブするなど、2―1で迎えた4人目の熊谷が決め決着をつけた。池田ジャパンでは昨年2月のアジア杯準決勝中国戦で1度あり、熊谷、南が失敗し3―4で敗れている。

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