ブレーメン入りの明大FW佐藤恵允が会見 Jリーグ経由せずの海外挑戦に「夢に向けて何が近いか」

2023年07月20日 16:38

サッカー

ブレーメン入りの明大FW佐藤恵允が会見 Jリーグ経由せずの海外挑戦に「夢に向けて何が近いか」
佐藤恵允 Photo By スポニチ
 ドイツ1部ブレーメンに加入することが決まった明大のU―22日本代表FW佐藤恵允(けいん、4年)が20日、都内の同校で栗田大輔監督も同席して記者会見を行った。8月にブレーメンに合流するため大学のサッカー部は7月31日限りで退部するが、大学には籍を残して来年3月の卒業を目指すことを明かした。
 大岩剛監督率いる来夏のパリ五輪出場を目指すU―22日本代表の活動に継続的に招集されている将来有望なアタッカーを巡っては、浦和など国内外複数クラブからオファーを受けていたがブレーメン入りを決断。その理由について「今後の夢はヨーロッパで活躍して日本代表としてW杯に出るのが目標。夢に向けて何が近いかと考えたときにドイツ1部が早いと思った。U―23からのスタートになるけど、トップチームの練習に参加して1部の試合に出場してブレーメンの中心選手となれるような活躍をしたいと思っている。2月に練習参加した際、日本人が持っているテクニックや繊細さはあまり感じなかったが、それ以上のインテンシティーの高さを感じた。自分もそっちのタイプでテクニックで翻弄するタイプではないので合うと思った」と説明した。

 大学サッカー部の活動が一段落する来年1月以降のブレーメン合流も選択肢の一つだったが、栗田監督から「コミュニケーションを取らないといけないし、環境にも慣れないといけないのでこの半年は大きい。この半年は人生において物凄く大きな半年になるかもしれない」と背中を押されて今夏の合流を決断。「自分としては1月まで(明大で)プレーして海外に渡る思いを伝えたが、栗田さんから“この半年でチャンスをつかんでこい”と背中を押していただいて8月からの加入が決まりました」と説明した。

 当面はブレーメンのU―23チームで活動する予定だが、ブレーメン側から「良ければすぐにトップに上げる位置づけの選手」と伝えられたこともブレーメン入りを決断する理由となった。コロンビア人の父を持つ佐藤は英語が堪能。栗田監督は「パッションがあって、コミュニケーション力がある。監督も英語を話すし、戦術も英語で理解することができる。ドイツで暴れてきてほしい」と海外挑戦に適応できると判断した理由を明かした。佐藤はドイツ語も勉強中であることを明かし、知っているドイツ語を問われると「エスプレッソを1つください」と話して周囲を笑わせ、「最初に覚えたドイツ語です」と笑顔で話した。

 大学によると、大学所属の選手が直接欧州5大リーグの1部チームに入るのは初めて。栗田監督は「明治からこのような選手が出てきたことは凄く大きな意味がある。挑戦することで一石を投じられると思う」と期待していた。

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