森保ジャパン“危険度MAX”シリア、北朝鮮らと同組「楽な道は一つもない」W杯2次予選組み合わせ決定

2023年07月28日 05:20

サッカー

森保ジャパン“危険度MAX”シリア、北朝鮮らと同組「楽な道は一つもない」W杯2次予選組み合わせ決定
日本代表の森保一監督
 米国、カナダ、メキシコで共催される26年W杯アジア2次予選の組み合わせ抽選会が27日、マレーシア・クアラルンプールで行われ、世界ランク20位の日本はシリア(同94位)、北朝鮮(同115位)とB組に入った。同組には1次予選のミャンマー―マカオの勝者が加わる。外務省から退避勧告などが出ている“危険な国”との対戦が組まれ、中立地開催やサポーターの応援が期待できない可能性も浮上。8大会連続出場を目指す森保ジャパンにとって、いきなりのアウェーの洗礼となりそうだ。
 W杯の出場チーム数が32から48に拡大し、アジア地域の出場枠が最大5から9に増えたとはいえ、やはりW杯出場は一筋縄ではいかないようだ。対戦国が決まった直後、森保一監督(54)は日本協会を通じてコメントし「今回の組み合わせを見ても、我々にとっては決して楽な道は一つもないということを改めて思った」と警戒感を強めた。

 世界ランク的には日本にとって格下の相手ばかりだが、敵地での戦いは未知数な部分が多い。内戦状態が続くシリアは外務省の危険度レベル4(退避勧告)が継続。過去2回のW杯予選はいずれも中立地開催で、今回も再び中立地での戦いが予想される。

 また、同省から「渡航自粛」が出ている北朝鮮とは、W杯予選のアウェー戦(中立地開催除く)では1分け2敗と負け越している。0―1で敗れた11年当時は、約5万人の完全アウェーの中でザッケローニ監督就任後初黒星を喫するなど、何度も難しい戦いを強いられている。

 渡航が難しい状況では日本代表にとっての最大の援護射撃であるサポーターの後押しも期待できない。シーズン中の長距離移動の疲労に加え、連係を深める時間のない厳しい状況も続くが、森保監督は「強いモチベーションを持った対戦相手などに打ち勝つ強いメンタリティーと、選手・スタッフ一丸となってチームワークを発揮して臨みたい」と語った。W杯優勝を目指す長く険しい旅路の第一歩が始まろうとしている。

 ▽シリア FIFAランク94位。W杯は出場なし。日本とは18年大会2次予選で同組となり日本が2勝も、日本に次ぐ2位で最終予選に進むなど健闘、アジアプレーオフでオーストラリアに敗れた。国際Aマッチ通算対戦成績は日本の9勝2分け0敗。アルゼンチン出身で経験豊富なクーペル監督が指揮を執る。

 ▽北朝鮮 FIFAランク115位。W杯出場2度。初出場の66年大会は強豪イタリアを破って8強入り、10年大会は1次リーグ敗退。06年大会最終予選は日本と同組で、ホーム日本戦がバンコクでの中立地開催となり勝った日本がW杯出場を決めた。国際Aマッチ通算対戦成績は日本の8勝4分け7敗。

 ≪韓国は中国、タイと“死の組≫C組はW杯常連の韓国、6大会ぶりの出場を狙う中国、東南アジアの強豪タイが同居する“死の組”となった。FIFAランク28位でW杯10大会連続出場中の韓国の優位は揺るがないが、中国とタイもサッカー熱が高く、最終予選進出が懸かる2位以内を目指して激闘が必至。中国メディアでは「韓国との戦争になる」と関係者のコメントが速報され、タイのメディアは「厳しい戦いになる」と組分けを分析した。

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