日本強すぎ! ドイツ返り討ち4発 カタールW杯での勝利とはひと味違う収穫1勝

2023年09月11日 04:30

サッカー

日本強すぎ! ドイツ返り討ち4発 カタールW杯での勝利とはひと味違う収穫1勝
<日本・ドイツ>ジャガーポーズだ!後半、ゴールを決めて喜ぶ(右から)浅野、久保、遠藤(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【国際親善試合   日本4-1ドイツ ( 2023年9月9日    ウォルフスブルク )】 日本代表は9日、ドイツ・ウォルフスブルクでドイツ代表と親善試合を行い、4―1で圧勝した。昨年のW杯カタール大会1次リーグに続き2連勝。前回対戦時と同じ、4―2―3―1の布陣で臨んだ森保ジャパンは前半11分、MF伊東純也(30=スタッド・ランス)の先制弾を皮切りに、同22分にはFW上田綺世(25=フェイエノールト)が勝ち越し点を決めた。後半は3バックに変更し、終了間際に2得点を奪うなど大量4得点を挙げた。12日にはベルギー・ゲンクでトルコ代表と対戦する。
 ウォルフスブルクの夜空に、ニッポンコールが高らかに鳴り響いた。W杯優勝国相手に3点差勝ちは、96年ウルグアイ戦の5―3を超える最多得点差勝利。歴史的な夜に、森保監督は「スタートから勇気を持って戦いに挑んでくれたことが今後の成長につながると思う」と語り、収穫の秋にふさわしい1勝となった。

 前半は4バックで臨み、守備ラインを下げずにコンパクトな陣形を保ち、パスの出どころも封じて攻撃を分断。守から攻の切り替えはスピーディーかつスムーズで、右から崩して伊東、上田がネットを揺らした。

 1点リードで迎えたハーフタイム、冨安と森保監督が後半に向け意見交換。前線に人数をかけるドイツに対処するため、3バックに変更する先手を打った。「両方できることを考えてオプションを増やす挑戦をしようと変更した」。W杯では1点差を追いかける後手の3バックを採用したが、今回は1点差を守り切り、点差を広げる目的で主体的に3バックにチャレンジ。前半にゴールを許したサネの自由を奪い、失点を回避。終盤に2点を追加し「選手たちが攻守でミスを恐れず連係連動して戦えたことは自信と成長につながる」と胸を張った。奇策の3バックは、必勝の3バックとなった。

 約10カ月前、カタールでドイツ相手に大金星を挙げたものの、内容面では完敗。選手は「個人的にはやられた感覚の方が凄かった。ドイツが一番強かった」(伊東)と複雑な思いを抱いていた。

 その反省から、W杯優勝を掲げる指揮官は「ボールを握ってからの選択肢を増やしたい」と強豪相手でも主体的なサッカーを志向。290日後の再戦では保持率は30・5%から35・5%に上昇し、被シュートは26本から12本に減。枠内シュートは3本から11本に急増した。スタジアムではドイツのふがいなさに観客が早々に席を立った。

 中2日でトルコ戦を迎える。世界ランクは日本よりも下だが、ドイツとはまた違うスタイルの強敵だ。「今日は勝ったがこれは最高のところではない。気を引き締めてトルコ戦に臨みたい」。海外遠征を14年以来の連勝で締めくくり、11月のW杯アジア2次予選へ弾みをつける。

 ▽22年W杯カタール大会のドイツ戦 11月23日に1次リーグE組第1戦で対戦。日本は前半33分にギュンドアンのPKで先制を許した。後半から3バックに変更し、三笘、浅野、堂安ら攻撃的な選手を投入。30分に堂安が同点弾、38分に浅野が決勝弾を決めて2―1で勝利した。日本がW杯で優勝経験国から勝ち点を奪ったのも、逆転勝利も初めて。第3戦でスペインも破った日本は勝ち点6で1位突破、ドイツは勝ち点4の3位で2大会連続の1次リーグ敗退に終わった。

 《W杯優勝経験国相手に3点差は日本史上最大》
 日本と欧州勢のW杯優勝経験国との対戦は16試合目で、これで4勝4分け8敗(PK戦は引き分け扱い)。過去の勝利は12年フランス戦、22年W杯ドイツ戦とスペイン戦で、これで3連勝とした。3点差での勝利は、南米勢を含めても96年ウルグアイ戦の5―3を上回る最大点差勝利となった。

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