J2町田の元日本代表DF太田宏介が今季限りで引退表明「昇格、優勝してハッピーエンドで終わりたい」

2023年10月03日 15:23

サッカー

J2町田の元日本代表DF太田宏介が今季限りで引退表明「昇格、優勝してハッピーエンドで終わりたい」
会見で今季限りの引退を表明したJ2町田のDF太田宏介 Photo By スポニチ
 J2町田の元日本代表DF太田宏介(36)が3日、都内で会見し、今季限りでの現役引退を表明した。
 家族や友人が見守る中で登壇した太田は、冒頭から涙で言葉を詰まらせながら「このたび、18年間の現役を引退することを決断いたしました」と報告。開幕前から今季限りでの引退を決めていたといい「練習についていくのが精いっぱいだった自分が、ここまでのキャリアを築けた。やり切ったと思えた」とすがすがしい笑顔で語った。

 左利きの攻撃型左サイドバックとして「目の前に選手が相手がいても上げられる」というクロスを武器にアシストを量産し、FC東京所属時の14、15年にJ1ベストイレブンに選出。日本代表でも7試合に出場した。プロ入り前の自分にもし言葉をかけるならと尋ねられると「大切な家族をサッカーを通して幸せにしているよ、最高の人生を送っているよと伝えたい」と目元を押さえながら言葉をつむいだ。

 町田市で育った太田は海外を含むさまざまなクラブを経て22年、中学時代に下部組織でプレーした地元のFC町田ゼルビアに加入した。今季リーグ戦出場は5試合どまりながら、精神的支柱として初のJ2優勝とJ1昇格へ首位を独走するチームの快進撃を支えた。「大好きな町田で現役を終えられるというこのストーリーに運命を感じるし、幸せです」としみじみ。「最後にFC町田ゼルビアで昇格、優勝して、ハッピーエンドで終えれるように頑張っていきたい。それが今僕ができる恩返し」と貢献を誓った。

 引退後は全国をめぐり少年少女へのサッカー指導や、アスリートのセカンドキャリア支援に取り組みたいとの意向を表明。現役時から吉本興業と契約しており、メディアを通じての情報発信にもチャレンジしていくとした。

 太田は麻布大付渕野辺高から06年、横浜FCに加入。Jリーグでは清水、FC東京、名古屋に所属。オランダ・フィテッセやオーストラリア・パースでもプレーした。J1通算296試合11得点、J2通算44試合0得点。

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