J2町田の元日本代表DF太田宏介が今季限りで引退表明「昇格、優勝してハッピーエンドで終わりたい」
2023年10月03日 15:23
サッカー
左利きの攻撃型左サイドバックとして「目の前に選手が相手がいても上げられる」というクロスを武器にアシストを量産し、FC東京所属時の14、15年にJ1ベストイレブンに選出。日本代表でも7試合に出場した。プロ入り前の自分にもし言葉をかけるならと尋ねられると「大切な家族をサッカーを通して幸せにしているよ、最高の人生を送っているよと伝えたい」と目元を押さえながら言葉をつむいだ。
町田市で育った太田は海外を含むさまざまなクラブを経て22年、中学時代に下部組織でプレーした地元のFC町田ゼルビアに加入した。今季リーグ戦出場は5試合どまりながら、精神的支柱として初のJ2優勝とJ1昇格へ首位を独走するチームの快進撃を支えた。「大好きな町田で現役を終えられるというこのストーリーに運命を感じるし、幸せです」としみじみ。「最後にFC町田ゼルビアで昇格、優勝して、ハッピーエンドで終えれるように頑張っていきたい。それが今僕ができる恩返し」と貢献を誓った。
引退後は全国をめぐり少年少女へのサッカー指導や、アスリートのセカンドキャリア支援に取り組みたいとの意向を表明。現役時から吉本興業と契約しており、メディアを通じての情報発信にもチャレンジしていくとした。
太田は麻布大付渕野辺高から06年、横浜FCに加入。Jリーグでは清水、FC東京、名古屋に所属。オランダ・フィテッセやオーストラリア・パースでもプレーした。J1通算296試合11得点、J2通算44試合0得点。