久保 2得点演出 ソシエダ20季ぶりCL16強「台風の目になれている」

2023年11月10日 04:30

サッカー

久保 2得点演出 ソシエダ20季ぶりCL16強「台風の目になれている」
<Rソシエダード・ベンフィカ>ボールを運ぶ久保(中央)(AP) Photo By AP
 【欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグD組第4戦   レアル・ソシエダード3―1ベンフィカ ( 2023年11月8日    スペイン・サンセバスチャン )】 レアル・ソシエダードのMF久保建英(22)が8日、ホームのベンフィカ戦で2得点に絡んで3―1の勝利に貢献し、チームはD組2位以内が確定し、20季ぶりの16強入りを決めた。日本代表のW杯アジア2次予選ミャンマー戦(16日、パナスタ)、同シリア戦(21日、サウジアラビア)に最高の弾みをつけた。
 満員の観衆で埋め尽くされたホームで3得点の快勝を演出し、久保が充実感をにじませた。10季ぶりに臨んだ欧州最高峰の舞台で20季ぶりの16強進出。「CLで台風の目になれているんじゃないかな」。クラブ史に刻まれる快進撃を支え、22歳は得意げに笑った。

 定位置の右ウイングで先発すると開始6分だ。右ショートCKの流れから右サイドでパスを受け、ライン際まで持ち上がる。3人を引きつけて後方でフリーになった味方にパス。ここから先制点が生まれた。2―0の同21分にも右サイドから切れ込んで3人を自身の間合いに呼び込んでパス。決定的な3点目の起点になった。

 昨季は公式戦9得点6アシストでチームをCL出場権獲得に導いた。今季もここまで5得点2アシストと勢いは止まらない。古巣Rマドリード復帰の可能性や移籍先候補にはマンチェスターCやリバプールが挙げられるなど注目度は高まり、複数のマークを受けることももはや当たり前になった。

 最後の得点は9月30日のビルバオ戦までさかのぼる。それでもボールを相手に触らせない位置にコントロールする天性の技術と視野の広さに磨きをかけ、時にはおとりになって相手選手を揺さぶった。「僕のサイドから崩すことが多かったので、そこらへんは満足している」。そう胸を張ったアタッカーをムンド・デポルティボ紙は「久保は抑えられない。守備側にとっては悪夢」と称えた。

 もちろん、ゴールへの意欲も忘れない。久保は「みんなが点を取っていると、うれしいけど“自分が”という思いもある」と言った。来週には日本代表への合流も待つ。16日からはいよいよW杯アジア2次予選が幕を開ける。欧州で磨かれた強烈な自我とあふれる自信。ゴール演出も悪くはないが、自ら決める姿も見たい。

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