東京V J1自動昇格へJ2最終節勝って奇跡待つ 2位清水、3位磐田が引き分け以下で16季ぶり復帰

2023年11月11日 04:50

サッカー

東京V J1自動昇格へJ2最終節勝って奇跡待つ 2位清水、3位磐田が引き分け以下で16季ぶり復帰
最終節・大宮戦に向けて意気込みを語るJ2東京Vの城福監督 Photo By スポニチ
 明治安田生命J2リーグは12日に最終節の11試合が行われる。既に町田が優勝して来季J1への初昇格を決めており、注目は自動昇格のもう1枠、2位を巡る三つ巴の争い。勝ち点73の2位・清水、同72の3位・磐田を追うのが、同72の4位・東京Vだ。15季にわたってJ2に沈むかつての名門は、勝った上で他会場の結果次第という厳しい条件ながら、奇跡の逆転を信じて敵地で大宮戦に臨む。
名門東京VをJ1舞台へ戻すべく、全力を尽くしてきた城福監督の目は勝利だけを見据えていた。雨の中、川崎市内で行われた非公開練習を終えた指揮官の眼光は鋭かった。

 「勝たないと奇跡も何も起こらない。どちらが勝利への執念を見せられるかという試合になる」。“奇跡”の大逆転へ、引き分けでも可能性は残るものの、得失点差で劣るため非現実的。大宮に勝った上で、2位・清水と3位・磐田がともに引き分け以下で終わる必要がある。

 09年から“沼”とも“魔境”とも呼ばれるJ2にハマって15季目。14年にはJ3降格圏寸前の20位まで落ちた。低迷の主な要因は経営難。09年限りで親会社の日本テレビが撤退し、翌年には約4億円の緊急融資を受けてJリーグ主導での再建も経験した。20年にはコロナ禍で再び経営危機に陥ったが、新たな親会社となったスポーツ用品販売大手・ゼビオホールディングスの下、16季ぶりのJ1復帰へあと一歩に迫った。

 最終節は全会場同時刻の午後1時キックオフ。他会場の結果も気になるが、城福監督は「情報に左右されたくない。90分間の中で勝ち点3を取るために、攻守においてやるべきことをやり切れるかどうか」と言葉に力を込めた。

 ▽J1復帰ブランク 20年横浜FCの07年以来13季ぶりが最長。以下22年京都の12季ぶり、10年湘南の11季ぶりが続く。今回東京Vが08年以来16季ぶりを目指すほか、千葉もJ1昇格プレーオフを勝ち抜けば09年以来15季ぶりとなる。


<J1昇格PO争い>J2の3~6位によるトーナメントの勝者が昇格するJ1昇格プレーオフ出場権争いは、5位の千葉までが確定しており、残り1枠を3チームが争う。勝ち点64で並ぶ6位の甲府と7位の山形が直接対決し、勝った方が進出。引き分けならともに同65で甲府が上位のままだが、その場合は8位の長崎が千葉に勝つと同65で並び、得失点差で両チームを上回り逆転で6位に滑り込む。

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