久保 W杯予選1号で猛攻の口火切った 放送なしも鬼門も蹴散らした!

2023年11月23日 04:45

サッカー

久保 W杯予選1号で猛攻の口火切った 放送なしも鬼門も蹴散らした!
<シリア・日本>前半、ポーズを決める久保(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【26年W杯北中米大会アジア2次予選B組   日本5―0シリア ( 2023年11月21日    ジッダ )】 米国とカナダ、メキシコで共催となる26年W杯北中米大会アジア2次予選のB組第2戦が行われ、日本代表はシリア代表を5―0で下し、2連勝とした。MF久保建英(22=Rソシエダード)が前半32分に強烈な左足ミドルシュートを決めて先制、W杯予選での自身初得点で猛攻の口火を切った。日本国内で地上波中継がない中、森保ジャパンを歴代最多に並ぶ8連勝に導いた。
 地上波で中継されず、日本のサポーターがやきもきしながらはせていた思いに応えたのはやはり久保だった。前半32分、強烈な左足ミドルシュートが均衡を打ち破る。これが久保にとってW杯予選初ゴールとなる先制弾。過去5戦全敗だったサウジアラビアの地で95年の三浦知良以来となる得点を挙げ、大勝に導いた。

 「相手のプラン通りに試合が進んでいたので、あそこで一発決めることができたのは、崩すためにもよかった。焦りはなかったですが、時間が過ぎていたのも事実。早く点が欲しいなとは思っていた」と話した。

 サイド攻撃を警戒してゴール前を固めてきたシリアの守備をなかなか破れない時間帯が続いたが、定石通りのミドルが流れを変えた。ペナルティーエリア右手前5メートルでMF伊東から受けると歩幅を合わせてから左足一閃(せん)。観戦していたサウジアラビア人の青年2人が「ジャパニーズ・メッシ!」と連呼するほど鮮烈な一撃だった。

 放映権高騰の影響で日本では地上波、ネットでの中継もなし。W杯予選では異例の事態となった。久保は「中継したいからといって相手の要求を全部のむわけにもいかない」と持論を展開した。もちろん本音では「当たり前に地上波でやってほしい。お互いの国と国の優しさみたいなものをもっと出してくれたら、日本のみんなも試合を見ることができてハッピーだった」。かなわぬ思いは左足に込めた。

 後半2分には自身が直接FKを蹴ると見せかけてヒールで流してDF菅原のA代表初ゴールをアシスト。久保が口火を切った攻撃陣はまさに“ケチャドバ”。変幻自在に攻撃を活性化させた。「いい滑り出しなので、これをチームに持ち帰ってまた頑張れたらなと思います」。中継がなくても久保は久保だった。これからも中盤に君臨し、日本代表の司令塔を担う。

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