レアル・ソシエダ久保建英 追悼ゴール 25年前に刺殺されたソシエダファンへ25番つけ
2023年12月11日 04:40
サッカー
前半だけでリードを3点に広げて勝利を決定づけたのは、9月30日のビルバオ戦以来の今季6点目だった。3得点のバレネチェアが負傷離脱し、7得点のオヤルサバルが第1子誕生で欠場と両FWを欠いた中で見事に穴を埋めてみせた。
前半38分の右CKではニアサイドのメリノに合わせて先制のヘッド弾をアシスト。3分後にも右ショートCKから追加点の起点になった。ここからゴールへと畳みかけ、全3得点に絡んで今季7度目のマン・オブ・ザ・マッチに選出された。
久保は「我々は魂を込めて強く戦った。結果として報われた」と言った。98年12月8日にAマドリードとのアウェー戦を観戦しようとした28歳のファンが相手サポーターに刺殺された。事件から25年を迎え、亡くなったアイトール・サバレタさんの名前と背番号25の特製ユニホームで全員が入場。久保はヒーローインタビューでも名前と背番号が見えるよう背面を前に着用し「今日の勝利はファンやクラブにとって重要だった。アイトールさんにも大事な日で、我々の試合に満足してくれていると思う」と語った。勝利をもたらすと同時に、地元ファンと絆を深める一戦になった。