中村俊輔氏 12・17引退試合フル出場宣言「落ちたプレーは見せられない」“聖地”で有終の芸術的FKを

2023年12月17日 05:00

サッカー

中村俊輔氏 12・17引退試合フル出場宣言「落ちたプレーは見せられない」“聖地”で有終の芸術的FKを
三ツ沢球技場でCKを蹴る横浜・中村(2001年11月18日撮影) Photo By スポニチ
 【月刊中村俊輔 12月号】昨季限りで現役を引退し、今季から横浜FCコーチを務める元日本代表MFの中村俊輔氏(45)がサッカーの魅力を語り尽くす「月刊中村俊輔」。12月号のテーマは、きょう17日にニッパツ三ツ沢球技場で開催される自身の引退試合「SHUNSUKE NAKAMURA FAREWELL MATCH」(午後2時キックオフ)。豪華メンバーが集結するゲームの見どころや自身の強い思いなどを語った。(取材・構成 垣内 一之)
 「(現役時代から)あまり落ちたプレーは見せられない。できるだけいいプレーをしたい」。26年のプロ生活を終えてから約1年。夏場などに多忙な合間を縫って走り込みを続けてきた俊輔氏は、試合に懸ける強い意気込みを打ち明けた。

 会場は横浜FCの本拠地でもあるニッパツ三ツ沢球技場。横浜で生まれ育った俊輔氏にとって「高校サッカーの国立競技場、高校野球で言う甲子園」という“聖地”だ。「自分の中では、お客さんの数はあまり関係なかった。一番思い入れがある場所でやりたかった」。小5で初めてピッチに立ち、桐光学園時代に脚光を浴び、横浜でプロデビュー、プロ初得点を決めるなど、思い出がたくさん詰まったスタジアム。選択は難しくなかった。

 当日はピッチ脇にLED看板が設置されるなど、さまざまな演出も見どころとなる。「たくさんのスタッフの協力を得てつくり上げてきた。最後にそういった方々や、ここまで支えてくれた人たちへ感謝の場をつくれることは、本当にありがたいし、光栄なこと」。強い意気込みの裏には、そういった感謝の気持ちも込められている。

 俊輔氏のプレーは当然ながら、名前を挙げたらきりがない超豪華メンバーのプレーも大きな注目だ。俊輔氏も「(引退した)懐かしい選手や現役の選手もいるから、そういった選手のプレーをただ純粋に楽しむのもいいと思う」と見どころを口にすると、次の瞬間「だって、ドラゴン(久保竜彦氏)と城さん(城彰二氏)の2トップだよ!」と思わずポロリ。「久々に会う人もいるから楽しみ。集まった選手同士でいろいろ話したり、同窓会みたいな感じになれば。皆さんにとっていい時間になると自分もうれしい」と期待を口にした。

 引退の大きな原因となった右足首の痛みは、今も改善していない。それでも当日はスパイクの足裏を削るなど調整して「最後は多分、足首が痛すぎて動かないと思うよ。でも90分、出ないとダメでしょう!」とフル出場する予定だ。

 先週、川口能活氏(磐田GKコーチ)らと行った自主トレでも、芸術的な左足のFKを何本も決めていた俊輔氏。見どころ満載の天才レフティーの引退試合は、まさに必見だ。

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