日本代表 どうなるW杯予選?アジア杯中東勢躍進で“苦戦必至”出場枠増も待ち受けるのは…

2024年02月11日 06:05

サッカー

日本代表 どうなるW杯予選?アジア杯中東勢躍進で“苦戦必至”出場枠増も待ち受けるのは…
アジア杯準々決勝、イランに敗れ落胆する森保監督(中央)ら日本代表イレブン Photo By スポニチ
 【アジア杯決勝   カタールーヨルダン ( 2024年2月10日    カタール・ルサイル )】 サッカーのアジア杯は10日に決勝戦が行われ、開催国カタール代表(世界ランク58位)がヨルダン代表(同87位)に3―1で勝利。韓国、イラン、サウジアラビア、日本に続き史上5カ国目の連覇を達成。ホスト国の優勝は15年オーストラリア以来8度目の出来事となった。
 今大会はカタール開催ということもあり、中東勢が躍動。出場24カ国中、中東勢は11チーム。そのうち1次リーグで敗退したのはレバノン、オマーンの2カ国のみ。9チームが16強進出を果たし、カタール、ヨルダン、イランがベスト4に進出。“中東勢”同士の決勝戦は07年大会(〇イラク1―0サウジアラビア●)以来17年ぶり5回目の出来事となった。

 大会前“史上最強”との呼び声も高く、ブックメーカー各社の優勝予想でも圧倒的1番人気に推されていた日本だったが8強敗退。ベトナムとの1次リーグ初戦で2失点するなど開幕から5試合連続失点(計8失点)と不安定な戦いぶりを露呈。特に中東勢との戦いで苦戦し、決勝トーナメント1回戦ではバーレーンを撃破したものの、イラクやイランに敗れるなど今大会対戦成績は1勝2敗。ロングボールやロングスローなど単純なボールを放り込んでくる攻撃に苦しめられた。

 一方、優勝予想で2番人気に推されいた韓国は4強進出を果たすも、64年ぶりVには届かず。準決勝では今大会躍進したヨルダンに枠内シュート0本という惨敗。過去一度も負けていなかったヨルダンから歴史的黒星を喫し、国内メディアからは批判殺到。攻撃では4試合連続後半アディショナルタイムに得点するという“奇跡的な粘り”を見せたものの、開幕から6試合連続失点(10失点)と守備陣が崩壊した。

 日本、韓国ともに残念な結果に終わったが、3月にはW杯北中米大会のアジア2次予選が控える。日本は北朝鮮とのホーム&アウェー戦(21、26日)を予定。ここで連勝し無傷の4連勝を飾れば、第4節終了後にも2次予選突破の可能性もある。日本と同じく連勝発進の韓国は2位・タイとのホーム&アウェー戦(21、26日)を予定。なお同組には中国が3位につけており、上位2チームが3次予選に進める同予選で韓国、タイとの逆転を狙う。アジア杯3戦未勝利で屈辱の1次リーグ敗退となった中国にとっては汚名返上のチャンスとなる。

 W杯予選は今回からアジアの出場枠が4・5→8・5に増。3次予選では2次予選を突破した18チームが6チームずつ3組に分かれホーム&アウェーで対戦し、まず各組上位2チーム計6チームがW杯切符を獲得。各組3、4位は残りの出場枠をかけ4次予選へと進む。近年のアジア枠は日本、韓国、イラン、オーストラリア、サウジアラビアなどの強国が占めていたため、ヨルダンやバーレーンなどW杯出場経験のない国々にとっては大きなチャンス。UAEやイラクなども30年以上W杯から遠ざかっており2度目の出場を虎視眈々と狙う。

 大事なアジア3次予選は9月にスタートし、来年6月までを予定。仮に日本が順当に2次予選を通過すれば、次はアジア杯でも苦戦した中東勢との対戦が予想される。アジア杯では中東勢以外にもタイやタジキスタン、ウズベキスタンなども躍動。初のW杯出場に向け高いモチベーションが感じられ、W杯切符獲得は決して楽な道のりではない。

 元サッカー日本代表MFの中村憲剛氏は4日深夜放送の「GET SPORTS」(毎週日曜深夜1・25~)で、ロングボールからの対応の弱さを露呈したイラク戦での課題の答えが明確に出来ないままイラン戦を迎えてしまったと指摘。この課題を克服しなければ3次予選はもちろん、3月の北朝鮮戦でも厳しい戦いを強いられることになりそうだ。

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