【アジア杯決勝 カタール3ー1ヨルダン ( 2024年2月10日 カタール・ルサイル )】
開催国カタールがヨルダンを3―1で下して2大会連続2度目の優勝を達成した。FWアクラム・アフィフ(27=アルサド)が全てPKでハットトリックを達成し、得点王とMVPに輝く活躍で優勝を支えた。次回27年大会はサウジアラビアで開催される。
(MVPも獲得/) 異例のパフォーマンスでアフィフがカタールに栄冠をもたらした。前半22分にPKを決めると、右足のソックスからカードを取り出した。カメラに向かって右手を一振りして自身の写真を「S」の図柄に早変わりさせる手品を披露。「初めて競技場に来た妻のイニシャルなんだ」。振り返ったエースはその後も2点を加え、決勝史上初のハットトリックを全てPKで達成した。
「成功したのは仲間が信頼してくれているから。技術ではなく支えられているという感覚の問題なんだ」と秘訣(ひけつ)を明かしたアフィフ。約1年前のW杯は地元で3戦全敗と期待を裏切ったが、連覇達成で8万6000人超の観衆を熱狂させた。
かつてスペインとベルギーのリーグで結果を出せず、母国に戻ったが、8得点とタイトルで自信を回復。「また(欧州に)行ってみたい」と力を込めた。