U19日本代表FW高岡伶颯 英2部サウサンプトンに練習参加 トライアウト詐欺報道でとばっちり被害も

2024年04月23日 13:10

サッカー

U19日本代表FW高岡伶颯 英2部サウサンプトンに練習参加 トライアウト詐欺報道でとばっちり被害も
羽田空港で取材に応じた高岡 Photo By スポニチ
 日章学園のU―19日本代表FW高岡伶颯(れんと、3年)が23日、羽田空港で取材に応じ、イングランド2部サウサンプトンの練習に参加していたことを明かした。日本高校選抜のメンバーとして今月上旬まで欧州遠征に参加し、終了後も現地に滞在。22日夜に帰国した。
 サウサンプトンではU―18、U―21チームの練習に1週間ずつ参加。「楽しくやれました」と振り返り、「自分の武器はスピードや決定力。スピードの部分ではフィニッシュにいくまでは本当に良かった」と一定の手応えもつかんだ。フィジカル面で日本との違いを痛感するなど課題も見つかったが、「また一歩成長できると思う」。プレミアリーグの試合も生観戦し、大きな刺激を受けたという。

 昨年11月のU―17W杯で日本最多の4得点を挙げるなど、国内外のクラブから熱視線を送られる世代屈指のストライカー。その注目度の高さから、思わぬとばっちりも受けた。今月上旬、高岡がトライアウト詐欺に遭ったとイタリアの複数メディアが報道。インテル・ミラノの練習に参加する予定で代理人とともに自費でミラノ入りも、関係者との面会や練習の話も事実でなかったことが判明したと伝えられた。しかし被害に遭った事実は一切なく、高岡自身も「急にびっくりした」と困惑。関係者との面会でイタリアに数日間滞在したものの、当初からインテルを訪問する予定はなかった。高岡は「報道で出るくらい評価されているのかなと、プラスに捉えてサッカーを頑張ります」と話した。

 近年はDFチェイス・アンリ(シュツットガルト)、FW福田師王(ボルシアMG)ら、Jリーグを経由せずに高卒で即海外に挑戦する選手が増加。高岡の進路も注目されるが、「日本で通用しない部分もたくさんある。進路はまだ自分でもはっきりと分からないけれど、これから可能性を広げて(日本と海外の)どちらでもプレーできるように頑張りたい」と語った。まずは日章学園の主将兼エースとして、目先の試合に集中する。「自分が評価されているのはチームがあってだと思う。チームを引っ張って、全国優勝に導けたらいい」と高校ラストシーズンを見据えた。


 ◇高岡 伶颯(たかおか・れんと)2007年(平19)3月12日生まれ、宮崎県三股町出身の17歳。三股中から日章学園に進学し、1年時からレギュラーとして高校選手権に出場。昨年11月のU―17W杯では日本最多の4得点をマーク。今年3月にはU―19日本代表に飛び級で選出された。1メートル65、62キロ。利き足は右。

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