C大阪に激震…DF登里享平が左ハムストリング筋損傷で長期離脱 語っていた思いとは
2024年05月13日 22:26
サッカー
プロ入り後の15年間を川崎F一筋で過ごしたが、今季から心機一転、出身地の大阪に本拠を置くC大阪に完全移籍。4―3―3のフォーメーションを基本陣形とする中、攻撃時は主に左サイドバックの登里が、ボランチの位置でアンカーのMF田中駿汰とともにボールをコントロールし、攻め上がるパターンを確立。第2節の3月2日・鹿島戦(カシマ)では芸術的な縦パスで先制点を演出するなど、開幕から8戦負けなしで一時首位に立った原動力となっていた。G大阪戦まで全試合に先発し、ほぼ全てでフル出場。抜けた穴はあまりにも大きい。
ピッチ内外で新加入らしからぬ存在感を発揮してきた。「自分の顔つき、見せ方、そういったところでも相手に脅威を与えられる」と新しい風も吹き込んでいた。古巣ではリーグ優勝4度。勝ち方を知り尽くした男は今季のチームを「組織的に、チームのために戦える選手が多くて、そういったチームは優勝するチームだと思っています」と評し、クラブ設立30周年のメモリアルイヤーでのリーグ初優勝へ手応えもにじませていただけに、その無念は計り知れない。
回復に時間を要する場合が多い負傷箇所だけに、復帰は早くても夏以降となる見通し。今季センターバックとして活躍し、DF舩木翔(26)が当面、本職の左サイドバックを務める見込みだ。すでに11日の神戸戦(ヨドコウ)では同ポジションでフル出場している。重症化は避けられたもようだが、日本代表DF毎熊晟矢もG大阪戦で筋肉系のトラブルを訴え途中交代し、神戸戦を欠場した。直近5試合、白星がなく7位まで後退した桜の戦士たちに、試練が訪れている。