元なでしこ鮫島彩 今季限り現役引退「最高に幸せなサッカー人生でした!」 11年W杯優勝で国民栄誉賞

2024年05月23日 17:38

サッカー

元なでしこ鮫島彩 今季限り現役引退「最高に幸せなサッカー人生でした!」 11年W杯優勝で国民栄誉賞
元女子日本代表DF・鮫島彩 Photo By スポニチ
 元なでしこジャパンでWEリーグ・大宮の鮫島彩(36)が23日、自身のインスタグラムを更新。今シーズンでの現役引退を発表した。
 鮫島は「最高のサッカー人生でした!」とつづり、「これまでサッカー選手『鮫島彩』に関わってくださったすべての方々に、この場をお借りして、心より感謝の想いをお伝えしたいです。本当にありがとうございました!」と、直筆サインを添えた文章とともに投稿した。

 以下は鮫島の引退発表全文。

 今シーズンをもちまして、引退することにしました。

 過去を振り返れば、震災によるチーム活動休止、アメリカリーグ移籍、アメリカリーグ廃止によるフランスリーグ移籍、W杯優勝、五輪銀メダル、怪我による無所属でのリハピリ期、etc.....

 自分の思い描いていたサッカー人生からは、想像もつかない出来事の連続だった気がします。

 ですが、自分が想像していたよりも過かに、学びの多い、素晴らしいサッカー人生を送ることができました。

 サッカーを始めてから28年間。あのときもし別の選択をしていれば、失点していなかったかも、怪我をしていなかったかも、もっと良い方向に向かっていたかも...そう思う瞬間はいくつもありますが、サッカーをやっていたからこそ見ることのできた景色や出会えた仲間、そして、これまでに出会ったファン・サポーターの皆さんの存在が、今までの私の選択が全て最高の選択だったことを証明してくれています。

 両親からもらった名前の通り、サッカーを通じてとても彩りのある時間を過ごすことができました。

 関わってくださったすべての方々に、心より感謝します。本当にありがとうございました!

 最高に幸せなサッカー人生でした。

 5月25日(土)のリーグ最終戦、ぜひ最後まで熱い応援をよろしくお願いします!
 
 ◇鮫島 彩(さめしま・あや)1987年(昭62)6月16日生まれ、栃木県出身の35歳。小学1年時にサッカーを始め、宮城・常盤木学園から東京電力に加入。フランス1部モンペリエ、仙台、INAC神戸などを経て、21年から大宮でプレー。不動の左サイドバックとしてW杯は11年ドイツ大会優勝、15年カナダ大会準優勝、五輪は12年ロンドン大会銀メダルに貢献した。日本代表通算114試合5得点。1メートル63、54キロ。利き足は右。

 ▽11年女子W杯ドイツ大会 佐々木則夫監督率いるなでしこジャパンは1次リーグを2勝1敗で2位突破。決勝トーナメントは開催国ドイツを延長1―0で破り、初の4強入り。準決勝はスウェーデンに3―1で勝ち、米国との決勝は死闘の末に延長2―2、PK戦3―1で制してアジア勢初の世界一に輝いた。主将のMF澤穂希が5得点で得点王と大会MVPを獲得。同年3月の東日本大震災で被災した国民に感動と勇気を与えたとして、国民栄誉賞を授与された。

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