バルサ育ち19歳DF高橋仁胡 始動した“ロス五輪世代”のニューリーダーとして存在感見せた

2024年09月20日 05:00

サッカー

バルサ育ち19歳DF高橋仁胡 始動した“ロス五輪世代”のニューリーダーとして存在感見せた
<U-19日本代表・流通経済大>パスを出すU-19日本代表・高橋(右)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 U―19日本代表は19日、U―20アジア杯中国大会予選(21日開幕、キルギス)に向けた千葉合宿最終日に流通経大と練習試合を行った。スペインの名門バルセロナ育ちのDF高橋仁胡(19=C大阪)は後半開始から左サイドバックで出場し、6点目の起点となるなど7―2の勝利に貢献。28年ロサンゼルス五輪に向けて始動したチームで存在感を見せた。20日、キルギスに出発し、25日に初戦のトルクメニスタン戦に臨む。
 バルサ仕込みのホープが存在感を発揮した。高橋は後半開始から左SBに入ると、得意の攻撃参加で仕掛ける。5―1の後半21分、相手守備の隙を突く縦パスで6点目の起点となった。持ち味を出したが「パスミスがあった。守備でも(力を)発揮しないといけない」と意識の高さをうかがわせた。

 ボールを持てば必ず前を向き、果敢に攻撃に関与する。そのアグレッシブさは今年6月まで所属したバルセロナ時代に叩き込まれ「自分でボールを保持してないと(クラブに)いられない。スペースをつくって自らボールを運ばないといけない」と振り返る。

 生まれも育ちもスペイン。21年にはU―16スペイン代表、22年には英紙ガーディアンで「世界最高の若き才能60人」に選ばれた逸材だ。言葉はスペイン語、カタルーニャ語、英語に加え、神戸出身の母の影響でコテコテの関西弁を話す。「敬語が慣れない」のはご愛嬌(あいきょう)だが、4つの言語を操り、コミュニケーション能力も抜群だ。

 昨年U―20W杯に飛び級で招集され、ロス五輪世代の新リーダーとして期待される。合宿初日には森保監督から「A代表を基準に戦って!」と訓示を受けると「頑張らな、あかん」と目の色が変わった。バルサ育ちの19歳が日本サッカーの未来を明るくする。

 ◇高橋 仁胡(たかはし・にこ)2005年(平17)8月17日生まれ、スペイン出身の19歳。父がアルゼンチン人、母が日本人。生後6カ月でボールを蹴り始め、4歳でフットサルクラブに加入。10歳からサッカーを始めた。19年2月にバルセロナと契約し、U―18、U―19カテゴリーに在籍。昨季のプレシーズンではBチームでもプレー。今年7月にC大阪へ加入。昨年のU―20W杯は日本代表として出場。目標は長友佑都。好きな日本食はウナギと寿司。1メートル73、65キロ。利き足は左。

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