ニッパツが7試合負けなしで首位ヴィアマに勝ち点2差で肉薄 静岡のFW土屋はバニーズ戦で歴代3位タイの1試合7得点【プレナスなでしこリーグリポート(8-9月)】
2024年10月04日 12:00
サッカー
第12節でヴィアマに敗れて勝ち点差は9に広がったが、第13節からは7試合負けなしの5勝2分け。今季はリーグ最少失点の鉄壁の守備が際立っている中、ここに来て攻撃陣の奮闘が目立ってきた。GK新井翠主将は「練習してきたことをピッチの中で120%発揮するために、残り3試合もどうやったらいいかというところを追求して、そしてシーガルズらしいサッカーを全員で表現できたらいいなと思います」と語り、ファンに向けて「優勝のシャーレを一緒にみんなで掲げることを夢見て、あと3試合一緒に頑張りましょう」と呼び掛けた。
首位のヴィアマテラス宮崎は苦しい戦いが続いた。再開直後の愛媛L戦はシュート4本に抑えながら2-3で敗れた。第17節のASハリマアルビオン戦は1-0、第18節はバニーズ群馬FCホワイトスターに6-1と大勝して2連勝。だが、第19節の日体大SMG横浜はFW齊藤夕眞の6試合連続ゴールで追いついたものの、その後決勝点を奪われて1-2で敗れた。
再開後、圧倒的な攻撃力を見せつけたのが静岡SSUボニータだ。この1カ月は3勝1分けで22得点。9月8日のバニーズ戦は14-0で大勝した。この試合でFW土屋佑津季は歴代3位タイの7ゴールを挙げた。1試合7得点以上は07年の市原千葉・金野結子(7得点)以来で6人目。前節まで4得点差だったヴィアマFW齊藤を一気に抜いて得点ランクトップに立ち、第19節終了時点で齊藤に3得点差の20得点とした。
静岡戦で屈辱の大敗を喫したバニーズだが、直近の2試合では意地を見せた。延期となっていた第16節のアウェー・スペランツァ大阪戦(9月23日)は、FW塩谷瑠南、FW佐藤瑞希のゴールで2-1。今季初勝利を挙げた。続く第19節のAハリマ戦は3-1でホーム初勝利を挙げ、2連勝とした。
10月は第20節から第22節までの18試合を行い、24年シーズンの全日程が終了する。首位のヴィアマは残り3試合で、21年覇者の伊賀FC、昨年覇者のオルカ、22年覇者のS世田谷との対戦となる。2位のニッパツは第20節で3位の朝日インテック・ラブリッジ名古屋と対戦する。