宇佐美が号泣!! G大阪が後半ATに2発で逆転「いやあ、主人公ですね」
2024年10月06日 06:00
サッカー
5月3日の福岡戦以来となるベンチスタートで、出番は1点ビハインドの後半20分から。「チームが勝つのが一番いいんですが、自分は攻撃的な選手。一番燃えるのは0―1や0―2で負けている状況。自分が勝たせてやる、と」。後半49分にPKをねじ込むと、その約4分後にはDF2人を翻弄(ほんろう)して右足で鮮やかな逆転弾。「主審に確認したら“あと2分間ある”と。もうワンチャンスあると信じて、もう一発決める強い気持ちだった」。15年以来の2桁到達となる11得点に「いやあ、主人公ですね」と笑った。
勝てない時期は「泣いていた」と明かしたが、厳しい言葉や苦しさを受け止めた。主将として「やり続けるだけ」とチームの矢面に立ち、味方を鼓舞し続けた。だからこそ劇的な勝利を収めた後はその場でうずくまり、両目を赤く腫らした。
「これで全てがチャラになるわけではない。大阪ダービーの悔しさが晴れたわけではない。でも、流れは引き戻せると思う」。来季ACL出場圏内の3位・町田までは勝ち点6差。主人公がイメージするシナリオには、まだ続きがある。 (飯間 健)