ロンドンへ足固め…福士 “職人”製作の靴で勝負

2012年01月29日 06:00

マラソン

ロンドンへ足固め…福士 “職人”製作の靴で勝負
シューズ職人が製作に関わった勝負靴で大阪国際女子マラソンに出場する福士加代子
 夢切符獲得へ、足元は万全だ。ロンドン五輪の代表選考会を兼ねた大阪国際女子マラソン(長居陸上競技場発着)はきょう29日に行われるが、福士加代子(29=ワコール)が“金メダル級シューズ”で出場することが28日、分かった。00年シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さん(39)、04年アテネ五輪を制した野口みずき(33=シスメックス)のシューズを手がけた三村仁司氏(63)が製作に関わった勝負靴で、ロンドンへの道を疾走する。
 福士が使用するシューズは選手契約しているアディダスの「adizero TAKUMI」(アディゼロ 匠)。アシックス在籍時代に五輪金メダリスト2人のシューズを手がけた三村氏=写真=が製作に関わった勝負靴だ。

 三村氏はアシックス時代の04年、厚労省から「現代の名工」に選ばれた国内屈指のシューズ職人。09年3月にアシックスを退社し、10年1月にアディダスと専属アドバイザー契約を結んだ。「adizero TAKUMI」はアディダスと三村氏による初の共同開発。約2年をかけて完成した。三村氏が主に関わったのはシューズのメッシュ部分。自ら繊維メーカーと交渉し理想の素材にたどりついた。関係者によると「軽くて通気性、耐水性、耐久性に優れている」。「adizero TAKUMI」は市販もされるが、福士の使用モデルはスピードをより生かすためソールが特別仕様となっている。

 福士はこの日、コメントすることなく静かに最終調整した。あとは号砲を待つのみ。最高のシューズで、軽やかに42・195キロを駆け抜ける。

 ▽ロンドン五輪女子マラソンの代表選考 代表枠は3。昨夏の世界選手権でメダルを獲得した日本人最上位選手は代表内定だったが、赤羽の5位が最高だった。昨年11月の横浜国際で優勝した木崎は2時間26分32秒のタイムに不満が残る。きょう29日の大阪国際で2時間22~23分で優勝すれば、代表入りは決定的。野口、尾崎だけでなく赤羽が参戦する可能性のある3月11日の名古屋ウィメンズ後に、日本陸連が総合的に判断して代表3人を選出する。

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