伊東大貴 151戦目ついにW杯初V!「人生の中で一番喜んだ」
2012年01月29日 06:00
ジャンプ
日本勢としては、09年3月の岡部以来のW杯制覇。その岡部をはじめ、日本ジャンプ陣が最高に輝いた98年長野五輪時は小学生。長野・白馬村の競技場で生観戦し、競技を本格的に志した。それから14年。「勝てないんじゃないかと思われていたと思うし、途中は世界との差を感じた時期もあった。でも落ちても、ずっと勝ちたい目標があった」。昨夏は体幹を鍛え、膝への不安を解消。試行錯誤しながら、助走で力をスキーに伝えるポジションをつかんだことで成績も安定した。
今季は2位2回、3位1回と“あと一歩”に泣いてきた。この日の1本目は飛び出しのタイミングが遅れ、2本目は空中動作のミスで浮力を受けるのにロスを生じた。決してベストではなかったが「一番トップに立ちたいヤツが地元でトップに立った」と斉藤智治ジャンプ部長(55)もエースを称えた。
今季W杯総合トップ10のほぼ全員が参戦した中での価値ある優勝。14年ソチ五輪に挑む日本チームにとっても光が差し込んだ。「先輩たちの成績がモチベーションだった。また僕たちで築ければいいし、きょうはその第一歩」。日本のエースは浮かれることなく先を見据えた。
◆伊東 大貴(いとう・だいき)1985年(昭60)12月27日、北海道下川町生まれの26歳。冬季五輪2大会に出場し、個人は10年バンクーバー五輪ノーマルヒルで15位。世界選手権は07、09年の団体で銅メダル。16歳だった02年3月にW杯に初出場し、これまで2位3度、3位4度だった。1メートル73、58キロ。
≪日本選手V過去11人≫W杯ジャンプ導入は79~80年シーズン。日本選手はこれまで11人が優勝している。最多は葛西紀明と船木和喜の15勝で、3位が原田雅彦の9勝。岡部孝信が5勝、秋元正博が4勝、東輝、斎藤浩哉が2勝。長野五輪のあった97~98年は船木と原田が5勝するなど日本は12勝と圧倒。98~99年には葛西が日本選手シーズン最多の6勝を挙げた。09年3月、当時38歳4カ月の岡部は4勝目を最年長で飾った。
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