村上大丈夫?Vも記録サッパリ…右肘負傷の影響大きい
2012年07月09日 06:00
陸上
男子やり投げはロンドン五輪代表の村上幸史(32=スズキ浜松AC)が77メートル32で優勝した。だが、更新を狙った自己ベストの83メートル95には6メートル以上も及ばなかった。6月の日本選手権で痛めた右肘に不安を残し、日本選手団の主将は悲壮感を持って本大会に臨むことになる。
ロンドン五輪の男子やり投げ予選までちょうど1カ月。村上の五輪前最後の実戦は不安を残す結果だった。「しっかり腕を振ることができた」という5投目で75メートル11、最終6投目で77メートル32まで伸ばしたが、本調子にはほど遠かった。「自己ベストは投げたい」と抱負を語って臨んだが、6メートル以上も及ばなかった。
右肘の負傷の影響が尾を引いている。6月の日本選手権で内出血を起こし、じん帯も少し伸ばしてしまった。腫れがひどかったため、週4、5回の治療を受け、60メートルの投てきまで戻したのは7月に入ってから。この日の前半3投は恐る恐るの投てきだった。今季はシーズン開幕前に右太腿を痛めており「一生分の治療を受けたかもしれない」と苦笑いした。
32歳の年齢から考えればロンドンが最後の五輪になる。決戦に挑む村上は「五輪の決勝で肘が切れてもいい。後がないし、ぼくは背水の陣。五輪という舞台で満足したい」と悲壮感を漂わせながら語った。09年世界選手権の銅メダリストも、過去2度の五輪はともに予選落ち。ロンドンでは決勝進出とメダル獲得が目標だが、この日の状態を見る限りでは道のりは険しいと言わざるを得ない状況だ。
日本選手団の主将という重責も重くのしかかる。最近の五輪で日本選手団の主将で金メダルを獲得したのは、92年バルセロナの柔道71キロ級の古賀稔彦が最後。その後の4大会は活躍を期待された選手がメダル獲得すら逃してきた。村上は「気持ちが吹っ切れたので、思い切り練習したい」と巻き返しを誓ったが、全ては右肘の回復具合にかかっている。
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