錦織、貫禄の3回戦進出 粘る相手に“立ち位置変化”で対応
2015年03月29日 05:55
テニス
男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク5位で第4シードの錦織圭(25=日清食品)は同64位のミハイル・ユージニー(32=ロシア)に6―2、6―1で勝ち、3回戦に駒を進めた。27日の女子ダブルス1回戦ではクルム伊達公子(エステティックTBC)カロリナ・プリスコバ(チェコ)組、青山修子(近藤乳業)レナタ・ボラコバ(チェコ)組はともに敗退した。
錦織が貫禄を見せた。少し風のあるコンディションの中、今大会初戦となる2回戦に登場。元世界8位のユージニーとのバックハンドの打ち合いにも、丁寧にコースを突いた。第1セットの第3ゲームでブレークを奪うと、第7ゲームでもブレークし、第1セットをものにした。
第2セットは粘る相手に対し、サーブの立ち位置を変化させて対応した。大会前にマイケル・チャン・コーチとサーブを入念に確認。トスの位置や膝を少し早く曲げてより高い打点を出せるように修正し「基本的なことを再確認してやれば大丈夫」と話していた。要所でサーブアンドボレーも決まり、試合の流れを渡さなかった。
マイアミは昨年4強入りした相性のいい地でもある。「コートの速さも自分に合っている。(優勝の)可能性はあると思う」と会見で自信を語っていた。マスターズは4大大会に次ぐ格付けで、優勝者がランキングポイント1000点を獲得できる。同じマスターズだった前週のBNPパリバ・オープンは大会使用球に苦しみ8強止まりだったが、順調な滑り出しで期待を感じさせた。
順当に勝ち進めば、準々決勝でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。昨年は準決勝のジョコビッチ戦を前に股関節を痛めて棄権しただけに雪辱の舞台も整っている。マスターズ初制覇へ、錦織が突き進む。
▼錦織圭の話 相手が思ったほど打ってこなかったし風もあったので、その点を頭に入れて自分のプレーを心掛けた。最高のプレーというわけではないが、初戦としてはいいスタートが切れた。
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