絵理香 8年目悲願初Vへ2差王手 18番イーグルで逆転堅首
2015年04月19日 05:30
ゴルフ
首位から出た菊地絵理香(26=オンワードホールディングス)が1イーグル、3バーディー、3ボギーの70で回り、通算6アンダーの138でプロ8年目での初優勝に王手をかけた。2打差の2位に若林舞衣子(26=ヨネックス)が続いた。ディフェンディングチャンピオンでアマチュアの勝みなみ(16=鹿児島高2年)は73で回り、通算5オーバーの43位で予選を通過した。
ゴルフ界の“エリカ様”が笑顔のフィニッシュだ。最終18番パー5。菊地は残り230ヤードの第2打を3Wでグリーン手前まで運び、30ヤードのアプローチを残した。グリーンにはピン方向に上ってから下る傾斜があり「こぶの手前に落として転がすイメージで打った」とSWを振り抜くと、ボールはするすると転がり、カップの底を叩いた。ファンの歓声を浴びながら「最後は止まったと思ったら(ボールが)消えたのでラッキー」と笑顔。1打差で追っていた若林がボギーを叩き、逆に2打差をつけて首位で最終日を迎えることになった。
この日は前日よりもグリーンが硬くなり、多くの選手が苦戦。出場107人の中でアンダーパーをマークしたのは10人だけだった。菊地も「自分のショットも悪かったけど、グリーンが硬くなってスピンを入れにくく、難しかった」と手を焼いた。だが、今季好調のアプローチとパターで我慢。以前はグリーン周りからのアプローチに対して「(寄せる)イメージがない」と苦手意識を抱いていたが、バッグを担ぐ川口淳キャディーのアドバイスで「“どうすれば寄るんだろう”と楽しみに感じるようにしたら、プレッシャーがなくなった。考え方が変わったことが良かったのかな」とポジティブシンキングで生まれ変わり、18番のイーグルにもつなげた。
13年の日本女子オープンは最終ラウンドの中盤で単独首位に立ったが、最後は崩れて2位に。ホールアウト後は大粒の涙を流した。昨年はNEC軽井沢72、富士通レディースの2大会でプレーオフに進出しながら、敗れて2位に終わった。しかし、今大会は例年、爆発的なスコアが出にくいコースとあり「我慢の展開が好き」という菊地にはうってつけ。「今までで一番チャンスのような気がする」。“シルバーコレクター”を返上する舞台は整っている。
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