星奈津美 苦しんでつかんだ金メダル…最初に出たのは感謝の言葉
2015年08月22日 10:30
競泳
「正直、本気で金メダルを狙っていたので、悔しい気持ちがないわけではないけれど、今は幸せです」
それから3年、ついに世界一にたどりついた。11、13年の世界選手権は100分の1秒差で4位と勝負の世界の厳しさを味わってきただけに、喜びもひとしおだった。
一歩ずつ階段を登ってきた。13年はレースの前半に重点を置き、苦手意識のあったスピード練習を積んだ。昨年は水をかく「プル」を向上させるために前腕の強化に着手。ウォールクライミングを取り入れた。国立スポーツ科学センター(JISS)にある、高さ10メートルの凹凸の壁を腕だけで登り切る。「お箸が持てないんですよ~」と苦笑いしつつも、「水をつかむ感覚が分かってきた」と声を弾ませていた。
そして、昨年11月には甲状腺の病気「バセドー病」の手術を乗り越え、プールに戻ってきた。北島康介らを育てた平井伯昌コーチ率いる「チーム平井」の門を叩き、萩野公介(東洋大)、内田美希(同)ら日本のトップレベル選手とともに練習する毎日。「新鮮だし、自分が良いタイムで泳げたな、よしっと思っても、周りが凄く速くて、ビックリなんです!!」。目を丸くしながら、興奮気味に話す24歳の表情は輝いていた。
苦しんでつかんだ金メダル。「感謝の気持ちを強く持って表現できるような泳ぎをしたかった」。最初に出たのは感謝の言葉だった。リオの舞台は1年後。星はどんなご褒美を選ぶのだろうか。(後藤 実穂)
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