宮原 SP70点超え!「目標達成」自己ベスト首位発進
2016年02月19日 05:30
フィギュアスケート
世界ランク1位で全日本選手権連覇中の宮原知子(17=関大高)が、女子ショートプログラム(SP)で自己ベストの72・48点をマークし、首位発進した。日本女子の70点超えは浅田真央、鈴木明子に続いて3人目。村上佳菜子(21=中京大)も自己ベストの68・51点で2位、本郷理華(19=邦和スポーツランド)は64・27点で4位につけた。フリーは20日に行われる。
控えめで謙虚な宮原は、ハイスコアにも表情をほとんど変えなかった。15年11月のNHK杯でマークした自己ベスト69・53点を一気に2・95点も更新する72・48点。「国際大会で70点を出すことができたので、一つSPの目標は達成できた」。日本女子では浅田、鈴木に次いで3人目となる70点の大台突破で、首位発進だ。
冒頭の3回転ルッツ―3回転トーループを決めるなどノーミスの演技。ジャンプの安定感を支えるのは、地道なトレーニングだ。股関節を痛めたことを機に、専属トレーナーの下で下半身強化に着手した。この1年で垂直跳びは4センチ伸び、後半の難易度の高いジャンプも無理なくこなせるようになった。情熱的なステップを踏み、「レベルを落とさないように大きく動かすことを考えた」と納得の表情を浮かべた。
関大高の卒業論文のテーマは「オリンピックに魔物はいるのか」。10年バンクーバー五輪代表の織田信成氏へインタビューするなど、5人の五輪経験者から「魔物は自分でつくるもの」と教えられた。場の雰囲気にのまれず、ぶれない自分でいる大切さを胸に刻み、18年平昌五輪にも「絶対に出たいと思うようになった」と意欲は高まった。
大会前、台湾の地元メディアに「無口で小さな巨人」との見出しで、優勝候補として大きく取り上げられた。高い注目を浴びても、1メートル50の全日本女王は「気にならない。自分の演技に集中している」と頼もしい。フリーは20日。四大陸は14、15年と2位、昨季の世界選手権、今季のGPファイナルも銀メダルだった。「今まで2位が多いので、優勝を増やしていきたい」。世界ランク1位にふさわしいのは、黄金の輝きだ。
▼女子SPの得点 浅田真央が14年世界選手権でマークした78.66点が世界最高得点。同大会で鈴木明子も71.02点。宮原の記録した72.48点は日本女子3人目の70点超えで、世界歴代9位の高得点となった。
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