「スーパーラグビー」ポイントルール変更 世界に波及、19年W杯も?
2016年02月20日 09:15
ラグビー
ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの世界3強が参加するリーグがルール変更に舵を取ったことで、おそらく今後は世界中のリーグに波及していくだろう。8月に開幕する次のシーズンのトップリーグもしかり。流れが主流となれば、3年後の19年W杯日本大会でも、このルールが適用されるかもしれない。
これまで4トライ以上を取れば敗戦してもボーナスポイント1を得られていたのが、変更により極めて難しくなる。相手よりも3トライ(15点)以上とって敗戦することなど、現実的には起こりえないからだ。例えば新ルールを昨年のW杯の1次リーグに適用してみても、A~Dの4組それぞれで順位に変動はなかった。ちなみに日本が入っていたB組をシミュレーションすると、以下のようになる。
(1)南アフリカ 16→15
(2)スコットランド 14→14
(3)日本 12→12
(4)サモア 6→5
(5)米国 0→0
初戦で日本に32―34で敗れた南アフリカだが、4トライを取って7点差以内の敗戦だったため、勝ち点2を得ていた。新ルールでは、これが1となる。サモアも敗戦したスコットランド戦で4トライを奪っていたが、その分のボーナスポイントがなくなる。
スーパーラグビーではレギュラーシーズンに15試合を戦うため、影響はW杯よりも大きいだろう。そしてルール変更は戦略にも影響を及ぼす可能性がある。追い掛ける立場のチームは相手にボーナス点を与えないために、敗戦濃厚な試合終盤でもトライを奪いに行くようになる。あるいは相手より2トライ多く奪っているものの得点では競っているチームが、無理にトライを奪いに行ってミスを犯し、逆転負けを喫する――など。
いずれにしても、試合をこれまで以上に面白いものにしてくれるルールであることを願いたい。 (阿部 令)
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