錦織「ぼーっと」してても完勝!2年ぶりマスターズ決勝進出
2016年04月03日 05:30
テニス
男子シングルス準決勝で、世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)は同26位のニック・キリオス(20=オーストラリア)を6―3、7―5のストレートで下した。4大大会に次ぐ格付けのマスターズでは、14年マドリード・オープン以来2度目の決勝進出。3日(日本時間4日)の決勝では、マスターズ初優勝を目指して世界No・1の第1シードのノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)に挑む。
2年ぶりのマスターズ決勝進出。錦織は「ほぼ完璧に近かった」と自画自賛した。ただし、心技体すべてがそろっていたわけではない。2時間29分に及んだ前日の準々決勝の疲労は、靴の裏についたガムのように、体の奥にべったりへばりついていた。
「ぼーっとしていた部分があって、相手より自分との闘いだった。気持ちも周りに行かず、ずっと集中していた」。2時間29分に及んだ前日の疲労感がプラスに働き、雑念を取り払った。マスターズ初制覇へ色気を出すよりも、過去に暴言などで処分も受けたことがある20歳の新鋭キリオスが放つショットに意識は向いた。
勢いよくプレーするキリオスの出足を好リターンで止めた。「ボールが見えていてコースの予想もできた」と素早く反応し、第2サーブでも確実に返すことを優先してラリー戦に持ち込んだ。厳しく角度をつけて左右に打ち分け、第1セットは2度のブレークに成功。第2セットも「最後までしっかりと振り切って前に出られた」と6―5で迎えた第12ゲームでチャンスをつかみ、2度目のマッチポイントで決着をつけた。
前回マスターズで決勝まで進んだ14年マドリード・オープンでは、クレーコートでナダル(スペイン)を圧倒しながらも、腰などに痛みが出て途中棄権した。この時は激戦だったフェレール(スペイン)との準決勝のダメージも大きかった。今回はストレート勝ちで、決勝は中1日と回復の時間もある。
決勝の相手は大会3連覇を狙うジョコビッチ。過去2勝6敗で現在は5連敗を喫している。「焦らずにチャンスを見極めて自分らしいテニスを心掛けたい。チャンスはある」。そびえる山はエベレスト級に高いが、それを越えない限りマスターズ初制覇には届かない。
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