松山「思い通り」のイーグル!64でV圏9位浮上

2016年07月31日 05:30

ゴルフ

松山「思い通り」のイーグル!64でV圏9位浮上
第2ラウンド、2番でイーグルを決め、喜ぶ松山英樹
米男子ゴルフツアー全米プロゴルフ選手権第2日
(7月29日 米ニュージャージー州スプリングフィールド・バルタスロールGC=7428ヤード、パー70)
 21位から出た松山英樹(24=LEXUS)は1イーグル、3バーディー、2ボギーの67で回り、通算4アンダーの136で首位に5打差の9位に浮上した。メジャー大会では4月のマスターズ以来の予選通過を上位で果たした。67の池田勇太(30=日清食品)、66の谷原秀人(37=国際スポーツ振興協会)がともに通算3アンダーの13位で日本勢は全員が予選を通過した。ジミー・ウォーカー(37)とロバート・ストレブ(29=ともに米国)が通算9アンダーで首位に並んだ。

 日本のエースが力強さを取り戻した。スコアを3つ伸ばした松山はメジャーでは3戦ぶりの予選通過。普段はクールな24歳が「けっこううれしいですね」と口元を緩めた。

 午前中に降り続いた雨もやみ、グリーンは軟らかくボールが止まりやすい状態に。午後スタートの選手の多くがスコアを伸ばした中、松山も続いた。2番パー4ではいきなり観客を沸かせた。フェアウエーからピンまで残り130ヤードの第2打をPSで打つと、ボールはピンの5ヤード奥に落ち、急速なバックスピンでそのままカップに滑り込んだ。2打目を直接放り込む豪快なイーグルにグリーン脇のスタンドの観衆も大興奮。松山も万歳で大喜びし「イーグルはうれしい。思い通りの球が打てた」と声を弾ませた一打は、米プロゴルフ協会の公式サイトでも動画で紹介された。

 その後も好調のショットでチャンスを演出した。6番は9Iでの第2打でクラブから手を離しながらもピンそば1メートルにピタリ。この日、グリーンを外したホールはわずかに2ホールだけだった。

 メジャーは全米オープン、全英オープンと2戦連続で予選落ち。「練習では良い球が打てても試合では打てなくなる」とこぼすこともあったが、「今は(練習と試合の)ギャップはない」と言い切った。「いつ崩れるか分からないドキドキはある。(ボールの落下地点へ)歩いている時に“次にラフへ行ったらどうしよう”と思ったりもする」と話したが、弱さを認めることができるのもゴルフの状態が復調傾向にある証拠。「ミスの幅は確実に狭くなっている」と実感もある。

 メジャー3戦ぶりの予選通過を果たしたばかりか、週末には優勝争いにも加われる好位置だ。「今の状態では予選落ちする要素はないが、上位に行くにはまだ足りない」と話したが、ピースがはまれば爆発できる予感はある。決勝ラウンドへの意気込みを問われると、「久々の4日間で体力が持つかどうか。それなりに頑張ります」。軽口も戻ってきた。

 ≪アイアン高精度 パーオン率86.11%/≫松山の第2ラウンドのフェアウエーキープ率は67.86%でパーオン率は86.11%といずれも全体平均以上の数字を残した。今季の部門別成績ではフェアウエーキープ率が60.08%でパーオン率が66.88%となっているだけに今大会での松山のグリーンを狙うアイアンショットの精度の高さがうかがえる。

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