石川 大きすぎたメダルの重圧…脚がつったのは精神面に原因か

2016年08月09日 10:10

卓球

石川 大きすぎたメダルの重圧…脚がつったのは精神面に原因か
女子シングルスでまさかの初戦敗退を喫した石川(AP)
 【松下浩二・勝負の明暗】石川は大事にプレーしすぎた。序盤はフォアの強打が決まっていたが、中盤からは攻撃が単調になった。カットマンは試合後半になると返球のタイミングが合ってくる。常に打ち抜こうとしてくる選手に対しては戦いやすいものだ。石川はもっと思い切った攻撃を仕掛けてよかった。
 もし失敗しても、相手にいろいろな攻撃があることを意識させれば、意味がある。卓球には「51%の理論」という言葉がある。半分ちょっと決めることができれば、最終的には勝つということ。目の前の1点にこだわりすぎ、大局的にゲームを組み立てることができなかった。五輪前最後の大会だった韓国オープンでもカットマンに負けて、嫌なイメージが残っていたのかもしれない。

 シングルスは前回4位で今回はメダルを狙っていた。その思いが強すぎて、余裕がなかった。プレッシャーに負けた印象だ。終盤で脚がつったが、初戦なので体力的な問題ではなく、精神面に原因があったのではないだろうか。団体戦に向けては何より気持ちの切り替えが重要だ。メダルを意識せず、開き直ってプレーしてほしい。 (五輪4大会連続出場、97年世界選手権男子ダブルス銅メダリスト)

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