大坂 逆転初決勝!“攻め急ぎ”悪い流れすぐ修正
2016年09月25日 05:30
テニス
シングルス準決勝で世界ランキング66位の大坂なおみ(18)が同20位のエリナ・スビトリナ(22=ウクライナ)を1―6、6―3、6―2の逆転で破り、自身初のツアー決勝進出を決めた。18歳345日での優勝となれば、90年のシンガポール・オープンを17歳36日で制した沢松奈生子に次ぐ日本人女子史上2位の年少記録。日本勢としても95年の伊達公子以来、21年ぶり2人目の大会制覇に向け、25日の決勝では元世界1位のキャロライン・ウォズニアッキ(26=デンマーク)と対戦する。
笑顔になったのは、降り注ぐ称賛の拍手に両手を上げて応えたわずか2秒ほど。慣れない日本語で「驚いた。信じられない」とインタビューで答えた大坂だが、試合中も試合後も常に落ち着き払っていた。
持ち味の強打で攻め急いだ第1セットはミスを重ね、わずか29分で落とした。セットを落としたのは、今大会7セット目で初めて。以前ならズルズルと崩れてもおかしくない状況だったが、ここからが進化の証だった。コーチから「ボールをコートに入れ我慢強くプレーしろ」と繰り返され、冷静さを取り戻した。
第2セットは粘り強く打ち返し、緩急織り交ぜたサーブで相手をほんろう。第6ゲームを初めてブレークすると、続くゲームで6度のジュースを乗り切ってキープし勢いに乗った。「第1セットはだいぶリードされたので気持ちがはやりすぎた。でも第2セットで(問題点を)解消できた」と高い修正力を発揮した。
試合を見守った女子日本代表の吉川真司コーチも、試合運びを「しっかりマネジメントできている」と評価した。今年1月の全豪オープンでも破ったスビトリナは、ストローク戦に持ち込み相手のミスを我慢強く待つプレースタイル。攻め急いだ第1セットは相手の術中にはまったが、飛躍の一年を通じ、悪い流れを断ち切る強さを備えつつある。
25日の決勝に勝てば、日本人2位の年少記録でのツアー優勝となる。同時にあす26日に更新される最新の世界ランキングは、一気に37位までジャンプアップする見込みで、日本勢1位の土居美咲(34位)の背中も間近に迫る。相手は元世界1位のウォズニアッキ。初めての対戦はあらゆる面で話題性十分だが、当の大坂は「今は(決勝のことを)深く考えていない。後ろから厳しい球を打ってくるので、自分も対応するだけ」とどこ吹く風。そのずぶとさには、早くも女王の風格が漂っていた。
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