宮原「ホッ」2位 日本女子16季連続GPファイナル出場

2016年11月27日 05:30

フィギュアスケート

宮原「ホッ」2位 日本女子16季連続GPファイナル出場
安定感も戻り2位。GPファイナル進出を決めた宮原知子 Photo By スポニチ
 【フィギュアスケートGPシリーズ最終戦 NHK杯第2日 ( 2016年11月26日    札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )】 自分でも動きの硬さは分かっていた。だからこそ、大きなミスなくまとめた演技後、安どの笑みがこぼれた。NHK杯連覇には届かなかったが、宮原が2位に入り日本女子のGPファイナル出場を16季連続に伸ばした。「SPより緊張した。いい演技をしたい気持ちがあった。大きなミスなく終われてホッとした」と振り返った。
 緊張の理由は前日(25日)のSPにある。ジャンプの転倒が少なく“ミス・パーフェクト”と呼ばれる宮原が、3回転ルッツで転んだ。この日も「こけた後遺症が残っていた」と浜田コーチは明かしたが、フリーのテーマを「強い女性」に据える18歳は、逆境で強さを見せた。「失敗を繰り返したら進歩がない」。3つ回転不足はあったが、転倒はしなかった。スケートカナダで0点だったステップは最高難度のレベル4を獲得し、表現力を示す5項目の演技点では自己ベストの69・16点をマークした。

 後輩の活躍が刺激になる。同じ浜田コーチに師事する15歳の本田真凜、14歳の紀平梨花が一足先にジュニアGPファイナルの出場を決めていた。「学年は下だけど、勉強するところもある」。本田の中学生離れした表現力や、紀平のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)から学ぶ全日本女王は、今大会で先輩の意地を見せた。

 昨季はNHK杯でGPシリーズ初優勝を飾り、初出場のファイナルで2位。今季は最後の6人目に滑り込み、4人の最強ロシア勢に挑戦する。「もっと練習していかないといけない。ファイナルに行けるからには、もっといい演技ができるように頑張りたい」。日本女子でただ一人、大舞台に臨む18歳がパーフェクトを追い求める。

 ▼日本女子の優勝なし 今季のGPシリーズ6戦を終え、日本女子はNHK杯で2位に入った宮原が最高順位だった。02―03年シーズン以降は6大会いずれかで日本女子は優勝していたが、01―02年シーズン以来、15季ぶりに優勝を逃した。

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