日馬富士“魔の3日目” 過去7場所で6度目黒星「あ〜あ」

2017年03月15日 05:30

相撲

日馬富士“魔の3日目” 過去7場所で6度目黒星「あ〜あ」
蒼国来(左)に、はたき込みで敗れた日馬富士 Photo By スポニチ
 【大相撲春場所3日目 ( 2017年3月14日    エディオンアリーナ大阪 )】 休場明けの横綱・日馬富士が“魔の3日目”に屈辱を味わった。前頭2枚目の蒼国来にはたき込まれて1勝2敗。初場所3日目以来、通算32個目の金星を配給。3日目の黒星は今場所を含めて過去7場所で6回目となった。新横綱・稀勢の里は貴ノ岩を押し出し横綱・鶴竜は勢を寄り切ってともに3連勝。横綱・白鵬は豪風を寄り切って2勝1敗とした。
 4横綱の中で最初に金星を献上し、引き揚げてきた支度部屋。日馬富士は「あ〜あ」と肩を落として首を振り、大きくタメ息をついて舌打ちを連発した。風呂場へ直行し、10分ほどで出てくると待ち構えていた報道陣に囲まれ着座した。すると、気を紛らわすように鼻歌を響かせた。金星配給32個は歴代単独8位。屈辱の日はまたも鬼門の3日目だった。

 際どい勝負だった。左喉輪を利かせながら前進し、いったん引いてから再度押し返した。ところが、今後は蒼国来の引きについていけず、「足がついてこなかった」と俵の上で踏ん張る相手にはたき込まれ土俵に手をついた。「まあ体は動いてますよ」とコンディションは悪くないが、「詰めが甘い」と肝心の勝負勘がまだ戻っていない。

 17年ぶりの4横綱時代に盛り上がる大阪の春。日馬富士は昨年、3年ぶりに休場なしで1年6場所を戦い抜いた。ところが、年が明けた先場所は3日目に早々と2敗目を喫すると、中日を待たず7日目で右太腿裏肉離れによって途中休場。今場所も同じ3日目に2敗目を喫し、2場所連続休場もチラつく立場に追い込まれた。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「動きの中の相撲だからこういうこともある」と擁護しつつも、「勝つのは大変だな」と口にした。直近の過去3度の4横綱時代は全て5場所以内に終わっている。4人が30歳以上で、平均年齢31・25歳の横綱による今回も、例外ではない。とはいえ、まだ始まったばかり。膝や肘にサポーターを巻き、満身創痍(そうい)で土俵に上がる横綱は「終わったことだから明日に切り替えます。頑張る」と力強く前を向いた。

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