日馬富士“魔の3日目” 過去7場所で6度目黒星「あ〜あ」
2017年03月15日 05:30
相撲
際どい勝負だった。左喉輪を利かせながら前進し、いったん引いてから再度押し返した。ところが、今後は蒼国来の引きについていけず、「足がついてこなかった」と俵の上で踏ん張る相手にはたき込まれ土俵に手をついた。「まあ体は動いてますよ」とコンディションは悪くないが、「詰めが甘い」と肝心の勝負勘がまだ戻っていない。
17年ぶりの4横綱時代に盛り上がる大阪の春。日馬富士は昨年、3年ぶりに休場なしで1年6場所を戦い抜いた。ところが、年が明けた先場所は3日目に早々と2敗目を喫すると、中日を待たず7日目で右太腿裏肉離れによって途中休場。今場所も同じ3日目に2敗目を喫し、2場所連続休場もチラつく立場に追い込まれた。
八角理事長(元横綱・北勝海)は「動きの中の相撲だからこういうこともある」と擁護しつつも、「勝つのは大変だな」と口にした。直近の過去3度の4横綱時代は全て5場所以内に終わっている。4人が30歳以上で、平均年齢31・25歳の横綱による今回も、例外ではない。とはいえ、まだ始まったばかり。膝や肘にサポーターを巻き、満身創痍(そうい)で土俵に上がる横綱は「終わったことだから明日に切り替えます。頑張る」と力強く前を向いた。
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