真央 史上空前の争奪戦に!来年の平昌五輪へ各テレビ局火花
2017年04月12日 05:30
フィギュアスケート
15歳の時にGPファイナルで優勝。以後、その一挙手一投足が注目されてきた。同い年のライバル・金妍児(キムヨナ)(韓国)との激闘、最愛の母匡子(きょうこ)さんとの永遠の別れ、そして14年ソチ五輪で見せた魂のフリー。国民全体がその感動と苦しみを共有した。
テレビ局関係者は「老若男女が、幼いころからの成長と活躍を見守ってきている。家族3代にわたって応援してきた希有(けう)な存在」と指摘。街では「自分の娘のように感じる」との声も上がる。野球やサッカーなどのスポーツ選手は第一線で活躍するようになってから注目されるため、ファン層がある世代に集中するが、浅田はその枠を超えて愛されてきた。
好感度も高く、公式ホームページによるとスポンサーは現在、大手企業9社。その中の一つで2010年からCMで起用している佐藤製薬は、今後も継続することを明言。「浅田真央さんの気持ちを応援いたします」と、引退しても価値が不変であるとした。
広告代理店関係者によると、ギャラは年間契約で、連続ドラマ主演クラス女優の3000万円を上回るとも言われる。今年3月の博報堂によるアスリートイメージ調査でも「華やかな」アスリートで1位に輝いている。
それだけに各テレビ局にとって、喉から手が出るほど欲しい存在。テレビ局関係者は「ソチ五輪後、民放の看板報道番組のキャスター候補として名前が挙がったこともある。関係者に可能性を問う打診もしたと聞いています」と証言。来年の平昌五輪に向け、民放スポーツ番組のプロデューサーは「五輪キャスターに就任すれば大きな話題になる」と期待。一方で「専属契約は難しいだろう。国民的財産として共有しなければいけないという声が出てくるのではないか」とみるほど、その存在は特別視されている。
数字面での期待も大きい。ある民放局員は「かつてフィギュア女子は20%を超える視聴率だったが、最近は10%程度。真央ちゃんの低迷が原因なのは明らかで、それだけ人気が絶大なことの表れ」と指摘。五輪以外で視聴率を見込める点では、マラソン女子の高橋尚子さん(44)や女子サッカーの澤穂希さん(38)らを超える逸材。惜しまれつつリンクを去る国民的ヒロイン。引退会見でどんな青写真を描くのか、注目される。
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