スーパーラグビーのチーム削減、人ごとじゃなかったサンウルブズ
2017年04月25日 11:00
ラグビー
参入1年目の昨季は1勝1分け13敗、今季も8試合を終えて1勝7敗と苦戦が続いている。昨季に比べて今季はスコッドの数が50人を超え、戦力は増強された。それなのに勝利に結びついていないのは、日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチがチームジャパン2019総監督の立場で、主力、若手を含めた日本代表候補選手(当然、サンウルブズの選手はこれに当てはまる)の年間試合数やコンディションを一括管理していることにより、必ずしもベストメンバーを組めてないのが一因だろうと感じている。
スーパーラグビー参入はあくまで19年W杯に向けた日本代表の強化が目的であるため、今季の選手マネジメントが悪いとは思わない。6月、代表が世界ランキング4位のアイルランド戦で勝利すれば、このプランニングの成果だと評価できると思う。一方でサンウルブズを犠牲にして成績が上がらないようだと、今後再びリーグ再編の話しが持ち上がった時、削減対象のチームになりかねない。元々、現在の契約は、20年まで5シーズンの参戦。チームに競争力がなく、リーグ全体の質を落とす戦いが続いた場合、21年以降もサンウルブズが存続できる保証はどこにもない。
1チームが削減されるオーストラリアでは、9日のSANZAARの発表72時間後に削減チームが発表されるはずだったが、強い反発を招いていまだに保留となったままだ。対象となっているレベルズとウェスタンフォースは声明を発表し、削減を推し進めているオーストラリア協会との対決姿勢も鮮明だ。両チームの所属選手、南アフリカで削減候補となっている2チームの選手は、シーズン真っ最中にも関わらず、チーム消滅の不安にされされていることになる。
最大の目的を見失ってはいけないが、だからといって他のものを全て犠牲にしてはいけない。ジレンマとは分かっていながらも、何とかサンウルブズには2勝目、3勝目を期待せずにはいられない。(阿部 令)
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