錦織8強 故障明け連日試合も上向き 次戦ジョコ討ち「楽しみ」

2017年05月12日 05:30

テニス

錦織8強 故障明け連日試合も上向き 次戦ジョコ討ち「楽しみ」
難敵を寄せ付けずストレートで8強入りを果たした錦織(AP) Photo By AP
 【テニス・マドリードオープン ( 2017年5月11日    スペイン・マドリード )】 男子シングルスで世界ランキング8位の錦織圭(27=日清食品)が5年連続の8強入りを決めた。3回戦で世界30位のダビド・フェレール(35=スペイン)に6―4、6―3でストレート勝ちを収めた。右手首の故障から約1カ月半ぶりに復帰した今大会だが、前日の初戦でひと叩きして調子は上向き。日本時間の12日午後7時から行われる準々決勝では、10連敗中と苦手にしている世界2位のノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)に挑む。
 ひと叩きしたことで錦織のテニスは見違えて良化した。何度も激闘を演じてきたフェレール、しかも相手が得意とするクレーコート。「出だしから攻めていかないといけない相手というのは分かっていた」と開始直後のゲームで即座にブレークに成功。終始、高い集中力を保ち続けた。

 第1セットを奪い、第2セット序盤には雨が降り始めた。屋根を閉じるために試合は約10分間中断。0―30からの再開となったが、このピンチもしのいでサービスゲームをキープした。「フォアを使い、主導権を握るプレーができた」と深いストロークで相手を揺さぶり、手首に負担のかかりやすいスピンを利かせたボールもためらうことなく放った。頻繁に織り交ぜたネットプレーを含め、初戦で見せた試合勘のなさと手首への不安は払しょく。地元の大声援を受けたフェレールを1時間25分で退けた。

 3月下旬のマイアミ・オープンで右手首を痛め、先月のバルセロナ・オープンは現地入り後に欠場を決めた。拠点を置く米国に戻ったものの「練習はほぼしていなかった」と回復に専念してきた。「体の調子も上がってきている。(右手首は)違和感はあるが良くはなっている」と手応えはつかみつつある中で次はジョコビッチ戦となった。

 ジョコビッチも今季は不振で、今大会前にはチームスタッフを解散したばかり。過去2勝11敗と苦手の相手とはいえ、付け入る隙はありそう。「いい対戦成績でないのは分かっているし全ての面で安定した選手。ビッグチャレンジを楽しみたい」と力を込めた。

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