張本フィーバー日本でも、世界選手権の興奮再び「優勝目指す」

2017年06月14日 05:30

卓球

張本フィーバー日本でも、世界選手権の興奮再び「優勝目指す」
荻村杯ジャパン・オープン公式練習でガッツポーズする張本 Photo By スポニチ
 卓球のワールドツアー、荻村杯ジャパン・オープンは14日、東京体育館で開幕。世界選手権の男子シングルスで8強に進撃した張本智和(13=エリートアカデミー)は昨年、荻村杯のU―21(21歳以下)を制してから飛躍。思い入れの強い大会で、怪物が頂点を狙う。
 1年で少年は大きく成長した。昨年の荻村杯、張本はU―21男子シングルスを12歳356日の史上最年少で優勝。「去年のこの大会が自分を変えた」。確かな自信をつかみ、半年後の世界ジュニアも史上最年少で制すと、初出場の世界選手権で8強に進出した。飛躍のきっかけとなった思い出の荻村杯に向け、「この大会に感謝する気持ちで全力でプレーして、いい成績を残せるように頑張りたい」と気合を入れた。

 7日にドイツから帰国後、オフを取らずに調整。世界選手権の好成績はもう、頭から消えた。「初心に戻って自分が一番弱いと思ってやる」。最新の世界ランクは自己最高の39位。格下に敗れて世界ランクのポイントを失うリスクなどを考慮して今大会はU―21にはエントリーせず、一般のシングルス(14日予選)、木造勇人(17=愛工大名電)とのダブルス(15日)に出場する。「シングルスはベスト4以上、ダブルスは優勝を目指す」と意気込んだ。

 世界選手権では女子シングルスで平野美宇(17=エリートアカデミー)が銅メダル、石川佳純(24=全農)が混合ダブルスで金メダルを獲得するなど日本勢が活躍。今大会は各日400席のアリーナ席が16〜18日は完売した。観衆が期待するのは、張本の天才的なプレー、得点時の「チョレイ!」の声、そして快進撃だ。「何も考えず攻めていくプレーで頑張りたい。どの大会でも成績を残せる選手になりたい」。世界に衝撃を与えた怪物が、さらに進化した姿を見せつける。

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