東京五輪ゴルフコース ベール脱ぐ 長い距離にジュニア勢苦闘
2017年08月17日 05:30
ゴルフ
改修を経て生まれ変わったコースはトップジュニアにも歯ごたえ十分だった。外観は似ていても全長が延び、2つに分かれていたグリーンが1つに統合され、フェアウエーには起伏がついて芝も張り替えられた。2年前の初日には20人いたアンダーパーは1人に減り、出場選手の平均ストロークは2・93も増えた。
新コースは大会で実際に選手が回ることで打球位置など初めて確認できることもある。豪雨の影響で思い通りにいかなかった部分はあったものの、日本ゴルフ協会の内藤正幸競技委員長は「競技はもちろん、コースをテストするという趣旨もある」と今大会が3年後の貴重なシミュレーションだと説明した。
すでに4月には松山も訪れて新コースをプレーしている。09年大会を制し、10年にはアジアアマ(西コース)に勝ってマスターズ初出場を決めた思い出の地。640ヤードに延伸された5番パー5では1W、2打目も“直ドラ”で果敢に攻めたが、それでも10ヤード届かなかった。一見広く見えるフェアウエーも300ヤード付近にバンカーが増設されており、松山は「狭い」と漏らしていたという。「米ツアーのコースにも引けを取らない」というのがラウンドを終えた世界2位の評価だった。
距離と戦略性にあふれた世界基準のこのコースが、3年後には金メダルを争う舞台になる。
▽男子のコース総距離 リオ五輪の会場は7128ヤード(パー71)だった。昨年の国内ツアー最長はフジサンケイクラシック(富士桜CC)の7524ヤード(パー71)、最短は中日クラウンズ(名古屋GC和合C)の6545ヤード(パー70)。また、今年6月に全米オープンが行われたエリンヒルズ(米ウィスコンシン州)は同大会史上最長の7845ヤード(パー72)だった。
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