元日馬富士は引退勧告相当、功労金減額も検討 白鵬&鶴竜処分は「全会一致で」

2017年12月20日 18:08

相撲

元日馬富士は引退勧告相当、功労金減額も検討 白鵬&鶴竜処分は「全会一致で」
日本相撲協会臨時理事会を終え、自身も含めた関係者の処分を発表する八角理事長 Photo By スポニチ
 元横綱日馬富士関による暴行事件を受け、日本相撲協会の臨時理事会が20日午後、東京都墨田区の両国国技館で開かれた。
 約1時間30分に渡った臨時理事会後には記者会見が行われ、八角理事長(元横綱・北勝海)、広報部長の春日野理事(元関脇・栃乃和歌)、危機管理部長の鏡山理事(元関脇・多賀竜)、尾車理事(元大関、琴風)、危機管理委員長の高野利雄理事(元名古屋高検検事長、弁護士)らが出席。高野理事から調査結果が報告された後に、八角理事長から関係者への処分が発表された。

 引退した日馬富士については、横審の諮問結果を踏まえて理事会としても引退勧告相当であることを判断した。貴ノ岩に与えた傷に留まらず大相撲全体に対する社会の信頼を著しく失墜させ、暴力排除に真剣に取り組んできた協会及び関係者を裏切り、その努力を踏みにじったことなどにおける責任は極めて重いとし、功労金についても今後の検察の処分を踏まえながら規定の金額から減額を検討することとなった。

 暴行事件の現場に居合わせた白鵬については来年1月の給与金額を不支給、2月の給与は50%カットを発表した。白鵬は給与なしで初場所に出場することになる。また、鶴竜についても来年1月の給与金額が不支給とされる。八角理事長は「その点を再発防止の観点からはっきりさせるために2人の横綱に処分を行った。白鵬と鶴竜に対する処分は理事会の特別決議となる。全会一致で決議された」と話した。

 さらに、伊勢ケ浜親方については本日の理事会終了をもって理事を辞任した。八角理事長は「日馬富士の引退届けを出した時に(伊勢ケ浜親方も)辞任の申し入れがあったが、危機管理委員会の調査が途中だったため慰留していた」とし、今後の階級は役員待遇委員、職務は監察副委員長となる。

 八角理事長自らへの処分としては理事長としての残り任期3カ月間の報酬全額の返上することを発表。しかし、貴乃花親方だけ危機管理委員会の聞き取りが間に合わず、「責任については今日のところは評価できていない」と話し、次回の理事会までに危機管理委員会が貴ノ花理事の弁明を聞き、結果を踏まえて処分の判断をすることになった。

 ほかに現場に同席していた力士として、照ノ富士と石浦がいるが、この2人は危機管理部長から注意をしている。

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