リレー侍、五輪切符獲得 サニブラウン直前合流も柳田「問題ない」自信深める

2024年05月06日 03:30

陸上

リレー侍、五輪切符獲得 サニブラウン直前合流も柳田「問題ない」自信深める
<陸上世界選手権第8日>男子400メートルリレー決勝 第3走者の小池祐貴(右)からバトンを受け駆け出すサニブラウン・ハキーム=ブダペスト(共同) Photo By 共同
 【陸上世界リレー 大会第1日 ( 2024年5月4日    バハマ・ナッソー )】 リレー種目のパリ五輪予選を兼ねて行われ、男子400メートルリレーと同1600メートルリレーの日本が五輪出場枠を獲得した。2着までが枠を得る予選に400メートルリレーはサニブラウン、柳田、上山、三輪で臨み、38秒10の4組1着。1600メートルリレーは佐藤拳、西、佐藤風、川端の布陣で3分0秒98の1組1着となった。女子400メートルリレーは44秒16、混合1600メートルリレーは3分20秒92で、いずれも組7着に終わり、5日の五輪出場枠決定ラウンドに回った。同ラウンドで2着に入れば五輪出場が決まる。
 短期間でバトンパスの呼吸を合わせ、4人が持てる走力を発揮した。日本の男子400メートルリレーは予選1着で五輪切符を手に。1走に起用されたエースのサニブラウンは「重圧は感じずリラックスして走れた」と涼しげな表情で語った。

 米国が拠点のサニブラウンの代表合流は2日。確認は前日の練習だけだったが、1走から2走柳田へのバトンパスは一発で決まり、柳田は「やれることをちゃんとやれば問題ない」と自信を深めて臨んだ。サニブラウンは持ち前の爆発力でリードし本番でも円滑な受け渡しを成功させた。

 前半のいい流れに乗り、3走上山、4走三輪もトップを堅持。最後のバトンパスが受け渡しゾーンぎりぎりになる場面はあったが、きっちり逃げ切った。

 タイムは全体2位と上々だったが満足する様子はない。1位米国とは0秒61差があり、4位との差はわずか0秒04だ。サニブラウンは「パリ五輪の優勝は36秒台が出るかも。ここからどれだけ上げられるか」と、さらに高い目標を見据えた。

《1600メートルも!! 執念出場枠死守》
 ○…1着だった米国の失格で最終的に順位が繰り上がったが、男子1600メートルリレーの日本は五輪出場への執念がほとばしるレースぶりだった。3番手でバトンを受けた3走の佐藤風は「燃えた。抜けなかったら自分の責任」と気持ちを奮い立たせた。バックストレートで前方のドイツを捉え、順位を1つ上げる。アンカー川端は最後の直線で力を振り絞り、出場枠獲得圏内を死守した。1走の佐藤拳は「我々はパリ五輪で金メダルを獲るためのチーム。うかうかしていられない」と気を引き締めた。

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