北口榛花 記録納得いかずも国内初戦でV こどもの日で子供にエール「いろんなことにチャレンジして」
2024年05月06日 05:30
陸上
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高ぶる気持ちがあった。世界女王として臨む初の国内試合。試合前は日本記録を出した動画を見てイメージをつくった。通例なら終盤の投てきで求める会場の手拍子も、2投目から開始。初めて競技に注目するファンのため、場内の大型スクリーンに自分が映っているかもしっかり確認した。「(手拍子が)2投目からで早かったけど“ま、いっか!”って思って」と、会場を盛り上げた。
この日はこどもの日。地元の高校生には「インターハイ頑張ってね」と自ら話しかけ「何かを感じてもらえたらうれしい」と願った。競技場の外で待っていた100人以上のファンには特製ポストカードを手渡す場面も。自身は幼少期に親しんだ水泳、バドミントンがやり投げの土台となった。その経験を踏まえ「いろんなことにチャレンジして、失敗しても成功しても、それが自分の経験になる」とメッセージも送った。
子供の頃に届くと思わなかった五輪金メダルが射程圏にある。次戦は昨夏の世界選手権メダリストが集う五輪前哨戦、セイコー・ゴールデングランプリ。「もっと自分は投げられる」。国内での試合を重ね、花の都へギアを上げる。(大和 弘明)