鶴竜、栃ノ心も気になる存在とは?十両・隆の勝から目が離せない
2018年05月10日 10:30
相撲
先月行われた春巡業で隆の勝に注目していたのは鶴竜だけではない。巡業の最終日(4月27日、埼玉県越谷市)を含め何度も胸を出した関脇・栃ノ心も「体つきの良さ」を評価する。
「あの子、いいよね。立ち合いが低くて強いから、こっちがやりづらい。自分も膝を曲げて低く対応しないといけない。自分のためにもなる稽古ができた」。
先月19日には出身地・千葉県柏市の巡業で大関・豪栄道から指名を受けた。「まさかあの中に入れてもらえるとは。本当にありがたいです」。地元の大声援を浴びながらぶつかった「部屋では絶対にできない経験」を隆の勝は笑顔で振り返った。
2010年の春場所で「舛ノ勝」(のちに舛の勝)として前相撲にデビュー。幕下に上がってから伸び悩んだが、16年4月に元小結・隆三杉の現師匠が千賀ノ浦部屋を継承したことが転機となる。昨年の九州場所で新十両になり、しこ名を現在のものに変更した。昇進後は9勝、9勝、8勝。確実に一歩ずつ番付を上げている。柏市での巡業後「来年は三役として凱旋を?」と問われた隆の勝は「三役なんて…まだ言えない。まずは幕内力士になって帰ってきます!」とりりしい眉尻を下げて破顔した。
謙虚に、強く、まっすぐに。過去2場所の優勝力士も認める突き押し相撲は迫力を増している。夏場所は、ぜひ隆の勝にもご注目を。(斎藤 純)
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